1986年早稲田大学文学部卒業後,原田産業(株)を経てヨコタ工業(株)入社。2006年同社代表取締役就任,現在に至る。’07年東大阪RC入会。’21年会長。地区では,’11年RAC委員会副委員長,’13年クラブ幹事,’17年青少年交換委員会委員長,’18年学友委員会委員長,’19年青少年保護のための危機管理委員会委員を担当。’23年IM第4組ガバナー補佐を務める。R日本財団メジャードナー,R日本財団ベネファクター,R米山記念奨学会米山功労者(マルチプル)。(職業分類:パワーツール機械製造)
日本のロータリーの原点とも言える大阪RCにガバナーとして公式訪問の機会をいただき,光栄です。私は今年度のテーマを「ロータリーモーメントを語ろう」と申し上げています。奉仕活動の中で受益者の笑顔に触れたとき,人生の師や一生の友となる会員と出会ったときなど,活動を続ける原動力となる瞬間があります。それを「ロータリーモーメント」と呼んでいます。
私が高校3年間を過ごした学生寮は,知らなかったのですが実はインターアクトクラブでした。毎年,寮祭を開いて収益を近隣の児童養護施設に届けていました。そのなかで「子どもたちに寄付するだけでなく,招いて一緒に遊んだほうがよいのでは」という話になりました。来てくれた子どもたちは人懐っこく,楽しそうに一日を過ごしてくれました。帰る時は弾けるような笑顔で「ありがとう!」と言ってくれた姿を見て,みんな心が温かくなりました。これが私にとって最初のロータリーモーメントだったと思います。
今年1月の国際ロータリー(以下RI)会長のメッセージをご覧いただきます。今年度のRI会長はナイジェリア出身のオラインカ・ハキーム・ババロラ氏です。インカ会長と呼ばせていただきます。国際協議会でのスピーチをご覧ください(インカ会長の映像)。
持続可能なインパクトを生み出そうというのがインカ会長のメッセージです。会長は瞬間的な結果だけでなく,時や世代を超えて続く成果をインパクトと呼んでいます。注目したのは,ロータリーによる影響を世界や地域社会だけでなく,自身の内面にも向けよう,そしてそのストーリーを語ろうと言っている点です。私たちはロータリーによって,自分の価値観・職業観などによい影響を受けているはずです。その経験を言葉にして広めようと彼は言っています。そのきっかけが私の提唱するロータリーモーメントです。この積み重ねがロータリー継続の理由となり,ロータリアン以外の人には入会の理由となります。
「地区年次方針」についてお話しいたします。寄付目標は,例年通りお願いしています。目標を設定する理由は奉仕の規模を計画し,地区全体で意識を共有し,財団や米山奨学会のプログラムを継続的に支援することにあります。ご理解いただくようお願いいたします。
会員を増やすためには,クラブが魅力的な場所であることが重要です。早期退会は新規入会者を増やす際の阻害要因になり得ます。口コミでよい話が出てこなくなるでしょう。入会して終わりではなく,紹介者やメンターがいる場合はその後もしっかりケアしていただくようお願いします。
RIの増強では新クラブ結成も最優先となっています。当地区にも新クラブ結成小委員会を新設しました。奉仕に意欲を持ちながら,時間的・経済的な制約で既存の形に誘いにくい方々がいます。この場合は柔軟な形の衛星クラブやEクラブなどをつくって迎え入れる方法もあります。インカ会長は「ロータリークラブはチェーン店ではない」として,多様な形があってよいと言っています。当地区は様々な青少年プログラムを実施していますが,奉仕活動だけではなくクラブ活性化や会員増強にも活用する提案をさせてください。ロータリーファミリー以外の若者をRYLAに推薦していただくことで,ローターアクトやロータリー学友会の会員増強につながります。皆さんの活動とつながりを持つ学友(OB,OG)が増えれば,衛星クラブや学友クラブの創設につながるかもしれません。
クラブの活動をSNSやホームページ,「ロータリーの友」などで発信する際は,集合写真を載せるだけでなく,皆さんのロータリーモーメントや活動のストーリーが伝わる形にしていただければと思っています。今年度は「ストーリーテリングキャンペーン」を開催します。体験をストーリーとして発信し,短い文章にまとめて応募してください。
いくつかお知らせがございます。今年度から2年間,日本から2人のRI理事が出ます。そのうちの1人が当地区から16年ぶりに選出された大阪西南RCの四宮孝郎パストガバナーです。自分の地区からRI理事が出ることは大変名誉なことです。地区行事に加え四宮RI理事が主催される行事についてもご案内いたします。8月にはロータリー財団管理委員長であるジェニファー・ジョーンズ氏が来日します。23日(日)に神戸ポートピアホテルでフォーラムと,ジョーンズ氏を囲む夕食会を開催します。
10月18日(日)にはポリオ根絶イベントとして,今年度から「スポーツごみ拾い」を実施します。約500人が街でごみを拾い,その量を競い合ってランキングをつけるものです。ゆくゆくは地域の方々も巻き込みたいと考えています。12月3日(木),4日(金)は,四宮RI理事が主催するロータリー研究会が,このリーガロイヤルホテルで行われます。インカ会長が大阪を訪問するめったにない機会ですので,ご参加いただければ幸いです。12月11日(金),12日(土)には地区大会を開催します。西尾会長にご登壇をお願いしますので,多くの会員の皆さんで応援がてらご参加いただければと思います。今年度の最後は国際大会です。スペインのバルセロナで6月26日(土)から30日(水)まで開催されます。サグラダファミリアの「イエスの塔」が完成したということなので,ぜひバルセロナへお越しください。
最後に,皆さんにおうかがいします。ロータリー人生で,最も心が動いた瞬間はどのようなものでしたか。持続可能なインパクトは地域に起こる成果だけではありません。ロータリーによって変わった私たち自身の姿こそ最も持続可能なインパクトです。ロータリーモーメントが自分に与えた影響について語り合い,この大阪RCを元気にしていただきたいと思います。ご清聴,誠にありがとうございました。
(スライド・映像とともに)