大阪ロータリークラブ

MENU

会員専用ページ

卓 話Speech

  1. Top
  2. 卓話

卓話一覧

2024年6月28日(金)第4,927回 例会

一年間を顧みて

田 所  伸 浩 君

会 長 田 所  伸 浩 

1955年生まれ。’78年同志社大学文学部社会学科卒業,(株)魚国総本社入社。’82年同社取締役。常務,専務,副社長などを経て,2003年同社代表取締役社長に就任。1995年(一社)大阪青年会議所理事長,2013~’17年(公社)日本給食サービス協会会長。’11年10月当クラブ入会。’13年理事・新世代奉仕委員長,’17年会員増強委員長,’19年理事・友好委員長,’21年ロータリー情報委員長。

 もう3年近く前ですが,突然,当時の鳥井信吾会長の秘書の方からご連絡がありまして,「一両日中に会いたい」とのことでした。翌日,お会いすると新会長就任の打診でした。予想外のことで,大変失礼ながらも,返事を保留しました。しかしながら,最後は引き受ける覚悟をしました。今になりますと,あっという間の時間でした。
 昨年7月にスタートしまして,皆様のご案内やご協力,ご支援のお陰で,無事に終えることができました。例会始めのロータリーソングを飛ばしてみたり,杉野幹事に促されてハッピーバースデーのお呼びをしたりと要領の悪い会長だったと反省しております。
 今年度の方針を,「互いを知り友を作り強い絆で奉仕の実践を―新たな出発原点のその先へ―」としました。コロナが5類に移行し,101年目に当たるこの年を,互いの顔を見て,気心を知ることが大切だと思いました。コロナによって希薄になった絆を,強固なものにしたいと考えました。
 例会にご出席をいただくため,新居S.A.A.とリーガロイヤルさんにご相談して,以前の例会スタイルに戻すべく,食事スタイルを従来のサービスに戻し,ゆったりとお食事をしていただくことにしました。待合・バーカウンターも復活し,語らいの場をつくりました。
 プログラム委員会の藤田委員長をはじめ,プログラム委員の皆様には,国際・経済情勢や,環境・医療・スポーツ・文化・万博の現状など,様々なテーマで魅力的な卓話者をご紹介いただきました。ありがとうございました。例会出席者も,楽しく有意義に過ごしていただけたのではないかと思います。例会出席率もコロナ前と比較して,数ポイントではありますが改善しました。
 また,会員増強も今年度の大きなテーマでした。会員増強委員会の嘉納委員長,会員選考の上山委員長,ロータリー情報委員会の生駒委員長,江藤副委員長には大変ご尽力いただきました。会員数は239名と,昨年を11名上回りました。新入会員も33名と,久し振りに30名を超えました。嘉納委員長や委員会の皆様には,新メンバーの発掘や,若手メンバーの増強を図るべく,積極的にご尽力をいただきました。
 また,生駒委員長,江藤副委員長には,スケジュールが大変タイトな中,入会候補者への対応等にあたっていただきました。ありがとうございました。
 続いて,奉仕部門の委員会活動では,社会奉仕の笹倉委員長には,中之島美術館「ナッカキッズ」の子供たちへの支援事業を実施いただくとともに,9月には中之島美術館で,ご家族とご一緒に「夜間貸切鑑賞会」を行いました。楽しい企画となりました。
 職業奉仕の芝井委員長には,職場見学会で,うめきた2期グラングリーン大阪の建設現場見学会を実施していただきました。難波会員にも大変お世話になり,街が出来上がってゆく様子を見学することができました。
 ロータリー財団の小浦委員長にはご尽力をいただき,地区の目標額であります年次基金寄付150ドル,ポリオプラス寄付50ドル,恒久基金寄付30ドルの目標を大きく上回ることができました。米山奨学会の井村委員長には,2年間にわたって奨学生・陳彦君さんをサポートしていただきました。友好委員会の松本友好委員長には,秋の家族会,春の家族旅行会など,多くの事業を担当していただき,大いに盛り上がりました。
 みおつくし奨学金委員会の黒田委員長には,今年度の薬師寺華綸さんのサポートに続いて,工学部1年生の宇都宮駿介さんを新たにみおつくし奨学生として選んでいただきました。
 今年度は,趣味の会でも皆さん大変活発に活動していただきました。クラブの活性化に大いに貢献いただいたと思います。健康を守る会も,今年度は従来に近い形で3回開催しました。西田委員長をはじめ,講師をお務めいただいた皆様に感謝を申し上げます。
 唱歌委員会の米田委員長はじめ,ソングリーダーの皆さんには,いつも元気な例会スタートを飾っていただきました。昨年は秋に阪神,オリックスがW優勝を果たし,「六甲おろし」,オリックス・バファローズ応援歌「SKY」を歌うこともできました。
 両球団優勝もあり,一般の「ニコニコ」も大変好調でした。既に1,000万円を超え,目標額を大きく超えることができました。今年度は災害も多く,ハワイ・マウイ島の山火事,モロッコ地震,能登半島地震,台湾東部地震では募金を募り支援金とともに送金しました。
 規定委員会の小原委員長には当クラブの「個人情報保護方針」を作成いただき,「個人情報取扱ルール」としてホームページに掲載をいただきました。広報の関連では,熊谷広報委員長に,また西尾・五嶋クラブ会報委員長にお世話になりました。今年度は諸物価の高騰や会員数の減少などで,会費改定を決断しました。ご理解をいただき,誠にありがとうございます。
 最後に,岩波副会長には,会長・幹事とともにサポートをしていただきました。様々な会合で締めのご挨拶をお願いしました。大変心強く,ありがたく思っていました。杉野幹事には,本当に一年間お世話になりました。例会を,私と一緒に最後まで欠席することなく頑張っていただきました。一年間,私を助けていただいたことに改めて感謝を申し上げます。
 次年度の渡辺会長は,ロータリー経験も大変豊富な方で,高い見識をお持ちです。次年度,執行部の皆さまにエールを送りたいと思います。皆様に本当に多くのご協力をいただきました。一年間,ありがとうございました。

感謝の言葉

直前会長 上 山 直 英  (医薬品工業)

1951年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業。’74年(株)三和銀行入行。’84年より大日本除虫菊(株)入社。’90年同社常務取締役。’99年代表取締役社長。2004年より在大阪セルビア・モンテネグロ共和国(現セルビア共和国)名誉総領事。1999年当クラブ入会。多数の副委員長・理事を歴任。
2013年度幹事,’19年度国際奉仕委員長・理事。米山功労者。

 田所会長,杉野幹事,1年間お疲れ様でした。会員を代表して,お礼を申し上げます。
 田所会長は最初から大変構えておられて,少し肩の力を抜いたほうがいいのにと思っておりましたけれども,その緊張感を持続されました。私が想像した以上にまじめな方なんだなと思いました。
 「会長の話」として「食育の話」をされました。農林水産省によりますと,「食育は生きる上での基本で,知育・徳育・体育の基礎と位置付けられるとともに,様々な経験を通じて,食に関する知識と,食を選択する力を習得し,健全な食生活を実践できる人間を育てるものである」とされており,過度なダイエット志向や,高齢者の低栄養傾向等の健康面での問題が指摘されている昨今では,大事なお話だったと思います。
 しかし,言葉は少し違いますけれども,「暴飲暴食鮮し仁」という思想を貫かれまして,お話を準備される大変さというのは身に染みてよくわかっていますが,それでもちょっと一言,言いたいことがありました。
 例えば,塩分過多を避けるためにラーメンのスープを飲まないほうがよいと言われましたけれども,ラーメンの良し悪しはスープによるものだと思っております。せめて,3分の1は残したほうがいいと言ってもらえると素直に聞けるなと感じました。
 個人的には,オムライスの卵のつくり方が参考になりました。とろみがあってフワフワの卵にするのは結構難しいわけです。卵をフライパンに入れてかき混ぜてしまうと,固めでゴロゴロのチャーハンの卵になります。生クリーム等の乳製品を使うのは,卵が固まるのを遅らせるためだと聞き,納得しました。でも,実際にはなかなかうまくいきません。コツはできるだけ早く火を止めるところにあるとわかったのは,ボロボロの卵のかたまりを山ほどつくった後でした。肝心のノウハウのお話がなかったようです。
 簡単に思える料理ほどノウハウがあるわけで,ロータリーの活動につきましても,スムーズに思える運営ほど,その陰では多大な苦労があるわけで,その点,ご苦労があったなかでも順調に活動を進められていたと思います。
 2024年初に能登半島地震がありました。災害時には,クラブの活動はより重要になります。いち早く対応されたと思います。会員数減という問題にも歯止めをかける努力をされました。
 100周年記念行事の一つに,中之島美術館との提携事業のなかで,「夜間貸切鑑賞会」を初めて実施しました。80名を超える参加者があって,大阪RCには美術に興味を持つ会員が多く,新しいニーズを発掘されました。
 田所会長年度の委員長を務められた方々にも,感謝をいたします。女性の卓話者が31%で,大阪・万博に関する卓話は5回という点も,次年度につながるご努力があったと感じました。それから,杉野幹事のナイスアシストもすばらしかったと思います。
 最後になりますが,田所会長をはじめ,杉野幹事,岩波副会長,役員・委員長の皆様方のご尽力に改めて心より厚く御礼を申し上げて,会員を代表しての感謝の言葉といたします。ありがとうございました。