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2023年7月21日(金)第4,887回 例会

ガバナー公式訪問

延 原  健 二 氏

第2660地区ガバナー 延 原  健 二 

1961年生まれ。’85年関西医科大学卒業。2004年 同大学精神神経科助教授,’07年富士ゼロックス(株)産業医,’09年延原倉庫(株)代表取締役,現在に至る。’13年大阪大淀RC入会。’16~’17年度幹事,’20~’21年度会長,地区では,’21~’22年度 IM第1組ガバナー補佐,’22~’23年度青少年奉仕統括委員長をはじめ規定・決議審議委員・地区研修委員・大阪・関西万博関連事業実行委員などを歴任。(職業分類:倉庫業)

 今年度の活動方針をお話しします。ご存じのように世界は大きく動いております。コロナのパンデミック,ロシアのウクライナ侵攻などにより,世界のいたるところで分裂・分断が進んでおります。孤独におびえる人がいます。傷つき,悲しむ人がいます。今こそロータリーの真価が問われているときです。

メンタルヘルスの向上へ

 このような折にマッキナリーRI会長は何を考え,何を目指そうとされているのか。会長の講演映像を見ていただきましたが,強調されていたのはメンタルヘルスです。会長は弟をうつ病の自殺で亡くされています。どうして彼の苦しみに気づけなかったのか,自責の念に悩んでいらっしゃいます。私も精神科の医者で,数多くのうつ病の患者を受け持ってまいりました。会長の苦悩を痛いほどわかりますし,メンタルヘルスの取り組みへの必要性も痛いほどわかります。
 もう一つ,会長は,ロータリーは奉仕活動を通じて人々に希望を与えることができる組織・団体だと痛切に感じております。コロナで傷んだ,戦争が起こった世界に,平和を生み出し,その土壌に希望を作り上げていきたい。そこから出てきたテーマが「世界に希望を生み出そう」です。
 希望は未来にございます。未来を担うのは若い人です。私は世界ポリオデーに向けてRAC中心のイベントを計画しております。「END POLIO NOW チャリティハロウィンパーティー」です。会場にもお越しいただきたいと思っております。国際ロータリーはDEI(Diversity, Equity and Inclusion)を推進していますが,このイベントはDEIの観点からも非常に意味があると思っております。
 まずはDiversity(多様性)です。日本のロータリーで問題となっているのは,若い人と女性が少ないということです。次はEquity(公平さ)です。Equityというのは,その人に合わせて違った支援を行うということです。日本のロータリーでの問題は,若者と女性の入会,リーダーシップの機会が少ないということです。最後はInclusion(帰属意識)。これはすべての人が,自分が大切にされていると感じる帰属意識です。先ほどのイベントを思い起こしていただきますと,まずは若い人が中心になる。そしてロータリアンはそれをサポーティブにインクルーシブに受け入れる。このイベントが当地区のDEI推進のきっかけになってくれれば,と思っております。

My Rotaryの登録・活用を

 情報化社会と言われて久しいと思います。ロータリーはどこから情報を仕入れるのでしょうか。 My Rotaryです。RI会長の横顔や,お考えの深いところも知ることができます。来年シンガポールで行われる国際大会のアップデートな情報も見ることができます。RIの最優先事項であるポリオ根絶の現状を知ることもできます。国際ロータリーが目指している方向,ビジョンも知ることができます。DEIとはどのようなことかや,ロータリーボイスでは会員の生の声を聞くこともできます。My Rotaryを通して多くの人とつながってください。My Rotaryの登録率アップにご協力いただきたいと思います。My Rotaryはそれだけではございません。ロータリー賞というのがございます。26項目があり,奉仕,親睦,寄付,このような分野において会員の積極性を促す項目ばかりです。ぜひともロータリー賞にトライしていただきたいと思います。
 話を少し変えましょう。2660地区が地区ビジョンを掲げていることは皆様ご存じだと思います。そのうちの一つに「若きリーダーの育成」を掲げております。ロータリー精神を身につけた若きリーダーの育成をお考えいただけませんでしょうか。RYLAセミナーというのをお聞きになったことがあると思います。今年5月に開催されましたセミナーに,2泊3日で参加しました。若い人が集まりますと違います。彼らはよくしゃべるよく笑う,すぐに親しくなる。そして,よく学ぶ,よく吸収する。ぜひともこのようなリーダーシップ研修を若い人にすすめていただき,皆様に若きリーダーの育成に一役買っていただきたいと思っております。

万博で交流を深めよう

 また話題を変えます。「大阪・関西万博」です。期間は2025年4月13日から半年間。「いのち輝く未来社会のデザイン」というのがテーマで,会場は大阪の夢洲です。当地区内です。当地区内ではすでに大阪・関西万博関連事業実行委員会が立ち上がっております。委員長は立野パストガバナーです。この委員会,当地区が目指すのは何か。万博参加を推進し,大阪の魅力を発信し,そして国内外のロータリアンとの交流,そして情報交換の機会を提供しようということを考えております。
 具体的には,どういったことを行うのか。一つは「地区ナイト」というものを開催しようと思っております。主催者はガバナーで,他地区のガバナーやロータリアンを呼ぼうというものです。前夜祭は4月12日の予定です。地区ナイトは前夜祭も含めて万博期間中6回ぐらいは開催したいなという計画を持っております。
 もう一つ「フェローシップ拡大例会」を計画しております。各クラブの会長が主宰者となって,友好クラブ,他地区のロータリークラブをお招きし,交流を深める。このようなことも考えております。
 また「大阪ええもんマップ」(仮称)は,地区内のロータリアンの経営している飲食店,小売店,宿泊観光施設を紹介するグルメマップサイトを作り,訪れたロータリアンに特別なサービスを提供しようという企画です。
 世界は大きく動いております。今こそロータリーの真価が問われております。誇りと自信を持って行動し,希望を生み出し,一年間希望あふれる年度にしたいと思っておりますので,皆様ぜひともよろしくお願い申し上げます。
(スライド・動画とともに)