大阪ロータリークラブ

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2023年7月7日(金)第4,885回 例会

新年度を迎えて

田 所  伸 浩 君(給食事業)

会 長 田 所  伸 浩  (給食事業)

1955年大阪市生まれ。’78年同志社大学文学部社会学科卒業,(株)魚国総本社入社,’82年同社取締役,2003年より現職。1995年(一社)大阪青年会議所理事長,2013~’17年(公社)日本給食サービス協会会長。’11年10月当クラブ入会。’13年理事・新世代奉仕委員長,’17年会員増強委員長,’19年理事・友好委員長,’21年ロータリー情報委員長。

 本年度会長を務めさせていただきます田所伸浩でございます。光栄に存じますとともに,重責に身が引き締まる思いでございます。

世界に希望を生み出そう

 本年度のRI会長でありますゴードン・R・マッキナリー会長は,本年度のテーマとして「CREATE HOPE in the WORLD(世界に希望を生み出そう)」を掲げておられます。
 ウクライナでの紛争は1年半を超え,いまだ終息のめどは立っておりません。マッキナリー会長は,ウクライナをはじめとする紛争の地に住む人たちに希望を与え,前向きな気持ちを取り戻すための行動を求めています。
 本年度のロゴマークは貝殻を表現したもので,本年度のテーマ「世界に希望を生み出そう」を表現したものです。2004年,インドネシア・スマトラ島沖で地震が発生し,タイの南部にも大きな津波が押し寄せました。マッキナリー会長は,そのとき被災した一人のタイ人の女性から美しい貝殻をもらったそうです。彼女はロータリーの支援のおかげで,前向きに生きる希望を取り戻せたと言ったそうです。貝殻は感謝の印としてぜひ受け取ってほしいと言われたそうです。
 ポリオは引き続き根絶に向けたワクチン接種の取り組みが必要です。今,ポリオ根絶の取り組みをやめてしまうと,ウイルス疾患であるため,10年後には多くの子どもたちの患者が増え,世界で約20万人の患者数にもなるといわれております。
 そのテーマを受けまして,当2660地区の延原ガバナーの年次目標は,地区の中期3ヵ年目標の4項目に沿って具体的に挙げられています。
 1番目の「より大きなインパクトをもたらす」では,ポリオ根絶に向けて10月24日,世界ポリオデーの日にRACのメンバーとともにイベントを行い,ロータリークラブ,ロータリーファミリーの方々と共働で社会に向けて広く発信をしていきます。ロータリー財団の寄付目標は,メンバー1人当たり年次基金寄付150ドル,ポリオプラス寄付50ドル,恒久基金寄付30ドルを目指してまいります。
 2番目の「参加者の基盤を広げる」では,これまで作り上げてきたさまざまなパートナーとの絆を強化するとともに,新たなパートナーを開拓し,奉仕活動の視野を広げたいと言われています。また,組織の成長を促すために,衛生クラブの設立を目指しています。
 3番目の「参加者の積極的なかかわりを促す」では,例会,フォーラムなどの会合や行事を魅力的な学びの機会とし,会員の参加を高めていくことを目標としています。米山記念奨学会を支援し,寄付目標はメンバー1人当たり3万円です。
 4番目の「適応力を高める」では,My ROTARYの登録を高め,RIからの情報収集に努めることを求めています。登録率は,直近で大阪RC61.4%に対して,地区平均は76.4%です。70%を目標としたいと思っております。

原点のその先へ

 このような地区の年次目標を受け,本年度の私のクラブ運営方針を「互いを知り友を作り強い絆で奉仕の実践を」―新たな出発原点のその先へ―といたしました。
 具体的には,次の活動に重点を置いて取り組んでまいります。
 1番目は,ロータリーの基本である例会を充実し,会員同士の交流の機会をできるだけ多く設けたいと思います。
 2番目には,100周年を機にスタートした記念3事業を充実したものにしてまいります。「みおつくし奨学金」事業では,大阪公立大学の学生を対象に,奨学金の給付が始まりました。「大阪中之島美術館プロジェクト支援」では,子どもたちを対象に対話型鑑賞プログラムを支援してまいります。「子ども支援事業」では,一般社団法人「こもれび」の子どもたちを対象に,体験型子ども支援事業の開催をしてまいります。
 3番目は,会員の増強です。大阪RCにふさわしい仲間を,職業分類の幅を今よりも広く捉えて,皆さんからご紹介をいただきたいと思います。
 4番目は,ご家族の参加事業の充実です。多くのご家族の皆さまに大阪RCを知っていただき,ご家族同士の交流も深めていただきたいと思っています。
 趣味の会の活動も活発になってきています。少人数で親しく行動できる趣味の会にもぜひ多数ご参加ください。
 簡単に自己紹介をさせていただきたいと思います。私は昭和30年に大阪天満橋の南詰,八軒屋近くの料理旅館「大乃や」で生まれました。夜は多くのお客さまと従業員に囲まれて育ちました。後に,京都の大学を出まして,給食事業を本業とする現在の魚国総本社に入社をいたしました。他社にも出向をして,フードサービス,ホテル業の勉強をいたしました。
 魚国総本社は,給食ビジネスを中心とする総合フードサービスカンパニーです。創業は1914(大正3)年で,今年で創業109年を迎えます。仕出し弁当業へと成長し,後の給食業の草分けとなります出張賄業を考案し,本町の地でスタートいたしました。現在ではオフィス・工場などの企業のお客さまだけでなく,保育園・幼稚園・学校・病院・福祉施設・有料老人ホーム・介護施設など,幼児からお年寄りまで,食を通して人の一生に携わる仕事をさせていただいております。

創始のこころ忘れずに

 大阪RCは’22(大正11)年11月に創立されましたが,’25(大正14)年2月にはロータリー綱領を基にして,会員申し合わせが制定されています。ご紹介いたしますと,1.毎回例会に出席をすること2.自他の時間を尊ぶこと3.快活・簡易・和楽を旨とすること4.銘々職業を大切にし,これにより社会の福祉増進に努むること5.世界の平和に尽くすこと。今も脈々と私たちの活動に受け継がれているものだと思います。
 いよいよ101年目の新しいスタートが始まります。創始のこころを忘れず,原点のその先を目指して進んでまいりたいと思います。
 ご清聴ありがとうございました。
(スライドとともに)