大阪ロータリークラブ

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2019年7月5日(金)第4,721回 例会

新年度を迎えて

稲 畑  勝太郎 君(化学品卸売)

会 長 稲 畑  勝太郎  (化学品卸売)

1959年生まれ。’82年早稲田大学法学部卒業,’84年同政経学部卒業。同年(株)第一勧業銀行入行。’89年稲畑産業(株)入社。2005年より代表取締役社長。’03年当クラブ入会。’09年幹事,’12年90周年記念事業副委員長を経て現在までみおつくし奨学金副委員長。その他会計,社会奉仕委員長・理事など歴任。PHF(M),米山功労者(M)。

 いよいよ本年度が始まりました。どうぞ1年間よろしくお願いします。精いっぱい務めたいと思っております。

本年度のテーマ

 国際ロータリー(RI)の会長方針で,マーク・ダニエル・マローニー会長は「Rotary Connects the World=ロータリーは世界をつなぐ」というテーマを掲げています。ロータリーには地域社会とつながり,職業のネットワークを広げ,強くて末永い関係を築く確固たる使命と行動があると言っています。つながりを広げてきたのがロータリーの発展の歴史ですし,これからも広げてますます成長させていかなければならない,そういう意味が込められたメッセージです。
 そのRI会長方針を受けて,当2660地区の四宮ガバナーの本年度の地区方針は,「Stand by you=あなたとともに」というスローガンを掲げています。
 具体的な目標として6項目挙げています。第1項目として「クラブビジョンの策定」。現状分析に基づき「変えてはならないロータリー」と「変えなければならないロータリー」を各クラブで明確にすることを掲げています。
 2番目は「会員基盤の強化を図る」。職業分類をいま一度見直して,多様な会員の入会を促進しましょうという目標です。
 3番目の「ポリオ撲滅への協力」は,本年度も力を入れていく方針です。世界中で撲滅されるまで活動を続けるということです。
 4番目「ロータリー財団への寄付増進」は,年次基金1人当たり150ドル,ポリオ基金として1人当たり50ドル,ベネファクターを各クラブ1人以上ということです。
 5番目の「米山記念奨学会への寄付増進」は,1人当たり3万円という目標があります。
 6番目は「公共イメージの向上」。会員以外がロータリーに触れる機会を設けるとともに,ITの活用を促進するという目標を掲げています。具体的には「My ROTARY」の登録率が65%以上,「クラブセントラル」の活用率75%以上ということですが,残念ながら現状では,My ROTARYの登録はだいぶ上がったものの20数%です。ただ,My ROTARYに入れられたデータを基にさまざまな分析が地区の中で活用されていて,人数の多い大阪RCが協力するのは重要なことだと改めて感じました。

当クラブの方針

 このような地区の方針を受け,本年度の当クラブの方針を「変化を受け容れ,伝統を引き継ごう」としました。
 今,RIは大きく方向転換を図ろうとしているように思います。例えば出席規定を変更して,1年間のメークアップ対象期間を設けるとか,RAC(ローターアクトクラブ)をRIに加盟させるとか,会員増強に走っているように見えます。当クラブとしてどういう視点を持っていくのかということが求められています。
 ロータリーの組織というのは,共有の理念の下で各クラブの自治というのが基本ですが,こういう流れにも耳を傾けていかなければならない部分はあると思います。
 「変化を受け容れ」と言いましたが,RI方針を無条件で受け容れることを意味しているわけではありません。そういう変化を認識した中で当クラブとしてどういうミッションを進めていくべきかということを,いつも考え直していかなければなりません。
 当クラブには創立以来,脈々と受け継がれてきたロータリー精神が今でも息づいています。本年度を引き継いだわれわれは,時代に合わせて形を整え直し,次の世代に引き継ぐというのが一番の役割だろうと考えます。
 特に変えてはいけないものは何だろうと言いますと,ロータリーは普通の奉仕団体にとどまらないものがあるということだと思います。「真・善・美」の追求というものを,職業を離れてではなく,職業の中で追求,実現を図っていくのが,ロータリーのロータリーたるゆえんで,職業奉仕は一番の根幹でしょう。
 会員同士の交流の中で自然にそういう考え方が吸収され,浸透していくというのが当クラブの良さであり,守っていくべき伝統ではないかと考えています。
 そのためには会員同士が,直接顔を合わせる機会というのが非常に大事です。当クラブの出席率を向上させるべく,例会をはじめいろいろな行事,奉仕活動の場が楽しく,やりがいのあるものでなければならなりません。1年間,そういう機会を整えていくことに心を尽くしていきたいと思います。

稲穂をイメージ

 最後に私自身のことですが,出身は兵庫県と言っていますが,名古屋に生まれ,生後6ヵ月までおりまして,その後18歳まで神戸で育ちました。
 稲畑産業は1890年,曽祖父が創業した会社ですが,最初はフランスから染料を輸入販売する染料問屋としてスタートを切りました。紡織関係の機械,化学品全般に取り扱いを広げ,一時期,医薬の扱いがかなり多かった時期がありました。今では,化学から情報電子部材,食品関連,一部農業といったものを手がける専門商社と言われる業態です。
 ロータリーの入会は2003年で,09~10年に黒田章裕会長のもとで幹事を務めたときが一番印象的でした。本年度は黒田雅史幹事と私でございます。
 本年度のカラーは,稲穂をイメージした茶色です。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉がありますが,皆様方のご指導とご支援で,クラブの発展に少しでも貢献したいと思っております。