大阪ロータリークラブ

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2016年7月22日(金)第4,589回 例会

ガバナー公式訪問

松 本  進 也 氏

国際ロータリー第2660地区
ガバナー
松 本  進 也 

1947年生まれ。’69年慶應義塾大学商学部卒業。’69年三和銀行入行。’71年松本商事(株)専務取締役,’96年松本商事(株)・松本工業(株)・松本フード(株)代表取締役社長,現在に至る。’87年大阪北RC入会。幹事・理事・S.A.A.などを歴任し,2008年度大阪北RC会長。メジャードナー・べネファクター・ポールハリスソサエティ・米山功労者メジャードナー。

 2016~17年度のRI会長テーマは「Rotary Serving Humanity(人類に奉仕するロータリー)」です。これは「人類への奉仕」という大きな目標に向け,リーダーシップを持つ会員を増やし,ポリオ撲滅など「世界でよいことをする」ため伝統を継承しよう,との意味です。

ロータリーの根幹精神

 国際協議会で強調されたことが3点あります。第1に,’16~17年度はロータリー財団100周年の記念すべき年に当たること。第2に’18年のポリオ撲滅目標年を控え,ポリオ撲滅についても強い言及がありました。第3が会員増強で,「ロータリー精神を有し,リーダーシップを兼ね備えた人材を必要とする」とのことでした。当方もすべてを具体的目標に組み入れ,運営の要としていきます。

 RI会長テーマを受け,第2660地区’16~17年度ガバナー方針を「The Ideal of service( ロータリーの根幹精神)」と定めました。当該方針はロータリーの目的( 以前は綱領と呼称)の第3項にも記載されています。1920年,東京にわが国最初のロータリークラブを設立した米山梅吉氏は「The Ideal of service」の日本語訳の際,「奉仕の理念」ではなく,あえて「サービスの理念」としました。日本語の「奉仕」は自己犠牲の意味合いがあまりにも強く,「service」の本来の意味と合致しないからです。日本のロータリークラブの祖である米山氏の意をくみ,当方も原語をガバナー方針に採用しました。「奉仕」と「service」の違いを説明すると,奉仕は一方的行為で,個人から社会への一方向のみ。serviceは相互的行為で,個人と社会を循環しています。個人から社会へは自己の言動の成果を提供・還元し,結果,社会から個人へ恩恵が供給されます。ロータリー活動の際,常にこれを当てはめて考えていただきますよう,周知をお願いします。

5項目の目標

 第2660地区における2016~17年度の具体的目標を次の5項目と定めました。

 ①The Ideal of service の基本理念の周知と実践――この基本理念を第2660地区会員全員に周知し,その精神に基づいた地区活動・クラブ活動を推奨します。この実践的意味は,ロータリアンの活動が真に社会に役立つものであり,活動及び成果が継続性を有し,相互的に享受し合えるものであるということです。

 ②「ガバナー月信」のペーパーレス化によるITの促進――紙媒体によるガバナー月信を停止し,第2660地区のホームページに掲載し,メール配信としました。IT化の促進と地区活動費の充実という利点があります。

 ③ロータリー財団100周年のお祝い,ポリオ撲滅――RIは我々へ「100周年のお祝い」を呼びかけています。お祝いとはいわゆるお祭りではなく,財団が過去RIとともに世界で成し遂げた功績を改めて振り返り,財団についての理解・参加・寄付を推進することです。補助金を使った事業の立案や,例会での財団関係の卓話などを検討していただきたく思います。

 また,RI会長は様々な奉仕活動の中で特に重要なのがポリオ撲滅だと評しています。人類の悲願であるポリオ撲滅が達成されれば,人類史上撲滅された病としては,天然痘に続き2番目となります。今よいことをすれば,後世によりよい世界を残すことができます。皆様のご理解をお願いします。

 ④ロータリー戦略計画の推進――今年度も引き続き,戦略計画を強く推進します。戦略計画の3本柱は「クラブの活性化とサポート」「人道的奉仕の重点化と増加」「公共イメージと認知度の向上」です。戦略計画は,親睦・高潔性・多様性・奉仕・リーダーシップの5つの観点を軸としています。3本柱は,それぞれゾーンごとの担当制で,本年度,当地区からは3人が選抜されました。

 ⑤IM再編成――昨年12月5日の地区大会決議第8号で「IMの在り方を決議する件」が採決され,’18~19年度山本ガバナー年度をめどに,時代に合ったIM再編成やガバナー補佐の選出方法を実行することになりました。

 当方年度の年次寄付等年間目標は,年次寄付に1名160ドル,ポリオ撲滅に1名60ドル,計220ドルと定めました。これはRI会長の通達に過去最高額の寄付の奨励があり,国際協議会でもポリオ撲滅の実現を強調されたからです。

 米山奨学会委員会では,本年度より「複数世話クラブ制度」を全国に先駆け実施します。この画期的な制度の推進の原動力となるべく,米山奨学生の寄付目標を直近3年間同様,1人3万円としました。

チーム2660

 最後に,会員増強を1クラブ純増2名としました。第2660地区でも会員数の減少が危惧されています。本年度の会員増強のRIが求めている数値は,地区全体で3%増です。増強方法の選択として,若年層でより経済的負担のかからない衛星クラブの設立や,女性会員の加入があります。通常の増強にこのような視点を変えた増強方法も候補に入れ,目標純増2名を達成していただきたいと思います。

 ジョン・ジャームRI会長は講演で,我々ロータリアンを「ロータリーチーム」と呼びました。そこで当方は,我々を「チーム2660」と呼ぶことにしました。先人が築いた伝統ある第2660地区をさらに飛翔させるのは,皆様方の力の結集です。クラブと地区,学友会との交流による「相互的行為」を常に念頭に置き,第2660地区3,650人が「チーム2660」として一丸となり,日本34地区を牽引する地区となることを願います。

(スライド・映像とともに)