大阪ロータリークラブ

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2016年6月24日(金)第4,585回 例会

一年間を顧みて

吉 川  秀 隆 君(理髪店用備品製造)

会 長 吉 川  秀 隆  (理髪店用備品製造)

1949年大阪市生まれ。’72年日本大学経済学部卒業。同年東京日産(株)入社。’74年タカラベルモント(株)入社。ベルモント化粧品(株)取締役,タカラベルモント(株)東京支社長,常務取締役を経て,’89年同社代表取締役社長に就任。’99年から代表取締役会長兼社長。 当クラブ入会’90年1月。IAや雑誌委員長,SAAを歴任後,’98年クラブ幹事,2005年理事・青少年(長),’13年理事・副会長。米山功労者5回目,財団マルチプル2フェロー。

 本年度は特別な1年だったと思います。13年ぶりに,当クラブの立野純三会員にガバナーを引き受けていただきました。クラブを代表して心より御礼を申し上げます。ガバナー輩出クラブは数々の役割があり,大変な1年になるのではないかと思いましたが,日本で2番目,2660地区では最古参の当クラブ,ホストクラブとして恥ずかしいことはできません。気を引き締めて会長職を全うしなくては,と覚悟を決めた次第です。

ハイライトは地区大会

 新年度すぐに秋の家族会の準備が始まり,同時にガバナーの大きな行事,地区大会の準備も始まりました。2つの行事の同時準備は大変でしたが,結果的に12月までの前半に大きな行事をこなしたので,1月からの後半は,東京,京都,神戸の各RCとの交流,宮古東RCの50周年記念式典,韓国・ソウル国際大会への出席など,対外的な行事を残すのみとなり,気分的には楽になりました。
 立野ガバナーには,地区内81クラブの公式訪問など,まさにロータリー漬けの忙しい1年を過ごされたと思います。樋口信地区代表幹事は立野ガバナーの右腕として,周囲の方々への気配りや配慮,変革を理解してもらうための資料作成,時には海外に飛ばれるなど,まさに八面六臂のご活躍ぶりでした。
 ガバナー主催の最も大きな行事,ハイライトは「地区大会」だったと思います。12月4,5日,当クラブがホストクラブとなって開催しました。松澤元会長に大会実行委員長,更家会員に要である地区大会幹事を引き受けていただきました。今回,国際ロータリーの事情で変則的な進行になりましたが,かえって簡素化され,スムーズ,スマートな運営だったとの評価をいただきました。
 基調講演の岸本先生,司会役の本田先生,宮原先生,ポール・ハリスを務めていただいた水野明元会長,幕間にきれいな音色を聞かせてくださった辰野会員の横笛。歓迎晩餐会や本会議では,プロのアナウンサーもびっくりという薩摩会員,早嶋会員の板についた司会ぶりなど,皆様,本当にありがとうございました。また,大会当日は会員の皆様にも,お弁当の袋詰め作業や会場内外の人々の誘導など大変協力いただきました。

会員数はまずまず

 さて,クラブ内ですが,今年度は思いもかけず,大きな存在感のあった2人の会員を亡くしました。1人は私が幹事として仕えた元会長の上山英介さん。もう1人は,当クラブが10年間続けた「橋洗い」事業を考え出された,当時社会奉仕委員長の佐藤茂雄さんです。
 本年度の会員状況は,転勤の会員などが増えたこともあり,6月末までに29名の方が退会されました。一方,新規候補の推薦も多く,34名に入会いただきました。年度末会員数は266名です。
 会員増強については,「戦略計画委員会」が年度当初,クラブフォーラムを開催し,今後の当クラブのあり方について議論してもらいました。その中で250~270名という現在の数がクラブの質の維持のためにはちょうどいいとの意見が多くありましたので,今期もまずまずの結果だったと思います。

夢の実現に向けて

 私に関しては,本当に特別な1年だったからでしょうか,あっという間でした。まるで「夢」でも見ているような気持ちです。年度当初,クラブの運営方針として,国際ロータリー会長がいう「夢と心のこもったプレゼント」を原動力に,立野ガバナーの方針に従って「夢に満ちあふれた時代に向けての変化の先駆けになるよう活動する」と申しました。
 秋の家族会「黒田卓也さんのJAZZコンサート」では,ニューヨークに渡って世界トップレベルのトランペットJAZZプレーヤーになる,という夢を実現された黒田章裕元会長のご子息の姿に感動しました。
 地区大会のメインプログラムのシンポジウムでは,岸本先生,本庶佑先生の「夢のような新薬の開発」の話を伺い,大きな「夢」が実現されていく実例に深く感動しました。
 春の家族旅行会では,岡村友好委員長が「奄美大島のマングローブの森をカヌーで行く」という体験型の旅行会を提案,ロータリーの家族会でこんなアクティビティは「夢に終わるのでは」と思いましたが,楽しく実現することができました。
 宮古東RC50周年記念祝賀会では,宮古・大阪みおつくし奨学金の奨学生たち,その保護者の方にもお会いしました。奨学生達は,震災で被害を受けた宮古の将来に役に立つことを目指して勉強しています。そんな彼らを応援することは,宮古の皆さん方に再び「夢」を取り戻してもらえる「夢の実現」を目指した事業であり,有意義な活動だと再認識できました。
 「夢と心のこもったプレゼント」。この実現に向けてがんばった1年でした。この私の夢におつき合いいただいた理事役員・委員長の皆様,本当にありがとうございました。

心置きなくバトンタッチ

 大林国際奉仕委員長には,先般の6月のソウル国際大会に出席,13名の大阪RC会員の皆様にも心を砕いていただきました。本年度の国際奉仕事業は,ブータン王国への支援プロジェクトに1,000ドルを拠出。また,昨年度に援助したネパールの孤児院と学校が大地震で崩壊したため,復興支援活動を行いました。ちょうど,石原元幹事がネパールに行かれたこともあり,援助金の目録贈呈など協力いただきました。
 川崎職業奉仕委員長には,将来に夢を持つ若者たちへの「出前授業」に取り組んでもらいました。社会奉仕の渡辺泰委員長は,「橋洗い」の実施のほか,例会卓話に「車いすテニス」日本代表の上地結衣さんを紹介くださり,日ごろ知ることの少ない世界を知ることができ,ハンディをハンディと思わないで活躍している若者の夢を実感できました。
 小浦青少年奉仕委員長,インターアクトの錢高丈委員長と松岡ローターアクト委員長との連携プレーよろしく,青少年関係に指導力を発揮してもらいました。ロータリー財団の平澤範委員長,米山奨学会の笹倉委員長は率先垂範してお役を全ういただきました。
 扇谷ロータリー情報委員長,森下俊プログラム委員長,ともにお仕事が忙しいにもかかわらず,新会員の職場訪問や,卓話担当に欠員が出たときは積極的に卓話者を紹介いただくなどいたしました。S.A.A.役の黒田雅会員,近藤雅会員,小泉祐会員,予鈴を早めに鳴らし着席を促すなど,ゆっくりと食事をとってもらえるように配慮され,ホテルの料理のメニューにも工夫を感じることができました。生駒幹事は,まさに幹事役に徹し,丁寧な仕事でした。四代続く当クラブ会員で,父上に並ぶ名幹事としてお名前が残るものと思います。
 ほかに,すべての委員長の名前を申し上げる時間はありませんが,特に,当クラブ90周年記念事業として設立された「みおつくし奨学金」の黒田章委員長,稲畑勝太郎副委員長には,100周年までの継続事業として,中心になってお世話をいただいています。
 そして,唱歌委員会の蔵田委員長,自らがソングリーダーとして8年間ご奉仕くださいました。今後もお世話になりますが,本当にありがとうございました。
 事務局の方にはいろいろフォローをしてもらい,支えていただきました。素晴らしい演奏をしてくれたピアノの小柳さん,神永さん,速記の阪井さん,本当に感謝します。
 立野ガバナー年度も無事終了し,心置きなくバトンタッチできます。次年度の宮原会長,辰野幹事はじめ理事役員の皆様,「大阪ロータリークラブの夢」の実現に向かってがんばってください。皆様のご協力を得て,この1年間,大過なく終わることができました。本当にありがとうございました。

直前会長 山 本  雅 弘 君 (放 送)

感謝の言葉

直前会長 山 本  雅 弘 (放 送)

卓話者紹介 : 1940年生まれ。’64年京都大学法学部卒業。同年(株)毎日放送入社。ラジオ局長,テレビ編成局長など歴任。代表取締役社長,会長を経て,現在相談役最高顧問。(株)東京放送ホールディングス・TBSテレビ各取締役,関西経済同友会幹事・芸術文化委員長など兼任。
当クラブ入会2006年3月。’11年理事・友好委員長,’14年会長。米山功労者3回目,財団マルチプル2フェロー。

 本年度は,当クラブとしては13年ぶりに2660地区のガバナーに立野会員が就任されたという特別な年でした。その活動を支えられた地区代表幹事の樋口信会員,地区出向の皆さんに感謝と敬意を表したいと思います。

 クラブ行事では,大きなイベントである秋の家族会,春の家族旅行会,どちらも盛況でした。とりわけ春の旅行は,個人ではなかなか体験できない新しい発見と感動の旅でした。岡村友好委員長に感謝,感謝です。

 地区行事では,当クラブがホスト役を務めた立野ガバナー主催の「地区大会」が大成功を収めたことを誇りに思います。基調講演では,当クラブならではの硬軟とりまぜたタレント集団が格調高いステージをにぎわせました。

 本年度は会員の皆さんの役割が大変増え,大忙しの1年でしたが,いざというときには一致団結する,その結束力,パワーはさすが大阪RCだなと感じました。

 吉川秀会長は立野ガバナー年度ということで,相当の覚悟を決めてとおっしゃっていましたが,私の見る限りはかなりの余裕を持って,むしろどこか楽しみながらやっていると感じた次第です。

 格好よく,自信を持って,常に夢を持って会長職を務められた吉川秀会長,「戦略計画委員会」を前年度より引き継いでもらった副会長の吉本晴会員,名幹事役ぶりを発揮してくれた生駒会員,執行部の皆さん,そして様々な活動にご一緒した会員の皆さん,本当にお疲れ様でした。