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2014年6月27日(金)第4,491回 例会

一年間を顧みて

立 野  純 三 君(金物製造)

会 長 立 野  純 三  (金物製造)

1947年生まれ。甲南大学法学部卒業。’70年(株)青木建設入社。’73年(株)ユニオン入社,’90年同社代表取締役社長。本業の傍ら’87年大阪青年会議所理事長,’90~2004年セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン理事長。’07~’08年大阪市教育委員会委員長など種々の団体でも活躍。当クラブ入会1989年,幹事や数多くの理事・委員長を歴任。2015年度2660地区ガバナー。

 昨年の7月に会長として第一声をあげさせていただいてから,早いもので本日が会長職として最後の例会のお勤めがまいりました。 元会長などから本年度会長の推薦を受けたのですが,なおかつ,お申し出がありました。「寺田さんが当地区のガバナーをされて以来,大阪RCから長くガバナーを輩出していないので,君にはガバナーをやってもらいたい」と。会長さえできるかどうか不安だったのに,まして地区ガバナーなど私はそんな器ではないと,このポジティブな私が受けるかどうか正直悩みました。
 クラブ幹事,委員長,寺田ガバナーの時には地区代表幹事,いろいろな役職を務めさせていただきましたが,お恥ずかしいことに,ロータリーが何たるかをよく理解しているわけでもありませんでした。それは誰よりも自分自身がわかっておりました。しかし長くお返事をしないのも失礼ですので,条件として1つだけお願いをいたしました。「大阪RCの皆さん全員が私を支援していただけるなら,喜んでお引き受けさせていただきます」と申し上げました。会長職は今終わろうとしています。この1年,多大なるご協力をいただき,メンバーの皆様には,ただただ感謝申し上げるだけです。
 私は,今年度RI会長ロン・バートン氏のテーマ「ロータリーを実践し,みんなに豊かな人生を」,そして第2660地区福家宏ガバナーの地区テーマ「感動の体験を!!人々にも自身にもParticipate!!参加し敢行しよう」を受けたうえで,大阪RCのテーマを独自に「明るく・楽しく・奉仕」とさせていただきました。当クラブの皆さんには,クラブ奉仕・職業奉仕・社会奉仕・国際奉仕・新世代奉仕,これら五大奉仕の中から,少なくとも何か1つの委員会もしくは事業に積極的に参加し,そして感動してもらいたい,一番豊かになるのは誰よりも自分自身であるということを実感してもらいたいということを年頭に申し上げました。
 ここで五大奉仕部門を中心に取り上げ,ことし1年を振り返ってみたいと思います。
 職業奉仕委員会では,「出前授業」として花乃井中学校,大和田高校に多くの当クラブ会員が講師として出向き,自らの貴重な体験に基づいた話をされ,生徒の皆さんにとっては普段の授業では聞くことのできないすばらしい講話を聞くことができたのではないかと思います。
 社会奉仕委員会は,10月になにわ八百八橋「橋洗い」実行委員会の橋洗い事業に委員長が率先垂範,会員はもちろんご家族,ローターアクト,米山奨学生の方にも参加してもらい,中之島ガーデンブリッジを力を合わせてきれいに洗い上げました。
 国際奉仕委員会は,昨年相愛IACを派遣しました青少年交換プログラムの受け入れプロジェクトとして,メルボルンから社会人の女性を受け入れ,医薬品企業などの見学を実施しました。6月の初めにはシドニーで開催されました国際大会に8名の会員が参加しました。
 新世代奉仕委員会は,呼称が新世代から元の「青少年奉仕」に戻ります。地区が主催しますRYLAや,特に少年少女ニコニコキャンプには事業設立の目的であるロータリアンの子弟の参加がほとんどなく,今後も開催する必要があるのかどうか,一考の余地があるように思われます。また,大阪RACが45周年,相愛IACが再開して10周年を迎え,おのおのが規律正しくすばらしい記念式典を開催されました。
 友好委員会は,創立91周年となる秋の家族会では,新しい試みとして,グリークラブが合唱だけではなく,オペラ「カルメン」に挑戦して会場を盛り上げてくれました。サプライズゲストして衣斐会員ご夫人のショーがあり,すばらしい歌を聞かせていただきました。なお,会長役得があったことを,あわせて報告させていただきます。春の家族会旅行は,当初は初の海外として「韓国旅行」を企画したのですが,残念ながら実施できず,「倉敷・直島」に変更となりました。
 そして例年どおり,各テーブル毎のミーティングも活発に開催され,会員間の親睦も深くなり,ニコニコにも貢献をしていただきました。ロータリー財団は,地区寄付目標が一人当たり150ドルでしたが,当クラブは特別メニューなど会員皆様のご協力により210ドルを超えました。
 S.A.A.は,会場設営・料理内容をホテルの担当者と相談,検討してメニューなども工夫を凝らしてもらい,皆様に例会を楽しんでいただけたと思います。ニコニコ箱はみおつくし奨学金ニコニコと本来の通常ニコニコの2頭立てで大きく目標額を上回ることができました。会員の皆様に感謝をいたします。
 プログラム委員会は,46回の例会のうち,記念例会などを除いた36回は外部の方,会員の方と非常にバランスよくいろいろな分野の方々に専門的なお話,文化的なお話,時事的なお話をいただき,クラブの活性化の一助になったと思っております。
 会員増強委員会・情報委員会は,年頭に私が「会員増強に力を入れます」と申し上げ,まさにその言葉に応えていただきました。今年は27名の入会,23名の退会で,目標の純増5名は残念ながら達成することができませんでしたが,私の名前どおりに会員「純増」は達成することができました。
 みおつくし奨学金委員会は,3月11日,期せずして「東日本大震災」が発生しました3年前と同じ日に,第2期生となるお二人の奨学生に奨学金を授与するために宮古を訪問し,奨学生の力強くすばらしい挨拶に心から感動をいたしました。そして,被災地へ行くことにより,改めて復興は難しく遅々として進んでいないことに驚かされた次第です。また,本年は大阪RCがスポンサーをさせていただきました小松島RC,池田RC,高槻RCがそれぞれ創立60周年を迎えられ,各クラブよりご招待を受けご訪問をさせていただきました。その他の多くの委員会に,1年間,奉仕と親睦の活動を通して,「明るく・楽しく・奉仕」を実践していただいたことに感謝をいたします。
 最後に,この1年会長職を務めさせていただきましたが,メンバーの中で一番得をしたのは私ではないかと思っております。例えば,卓話を一度も居眠りすることなく聞くことができました。ホームクラブ皆出席ができました。多くの方々とお話しする機会を得ました。多くのメリットを得る機会を与えていただいたことをうれしく思っています。その一方で,大阪RCの会長職はいろいろなロータリー関係の会合に出席する機会があり,そのたびに非常に重責を担っていることを知りました。
 ポール・ハリスは「ロータリーは時代とともに変化しなければならない」と言っております。大阪RCは伝統を守り,時代の変化をとらえ,変えるべきところは変え,時代とともに変化しなければならないと私は強く思います。
 最後の最後になりましたが,上山直幹事には私の多くの至らない点をカバーしてもらい,本当にすばらしい女房役をこの1年務めていただきました。もう忘れかけていた「女房ってこんなによかったかなぁ」と思っています。事務局の皆様にも,本当にいろいろ助けていただきました。ありがとうございます。まだまだお話ししたいことはたくさんありますが,特に「会長の話」の時間には私のつたない「世界の建築家」の話を聞いていただき,心から感謝いたします。
 そして私は,2015~16年度の,第2660地区のガバナーを務めさせていただく予定です。どうか,無事ガバナー職を務めさせていただくためにも,皆様のご指導,ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。1年間,本当にありがとうございました。

直前会長 松 澤  佑 次 君 (内科医)

感謝の言葉

直前会長 松 澤  佑 次 (内科医)

卓話者紹介 : 1941年生まれ。’66年大阪大学医学部卒業,’67年同医学部第二内科学教室に入局。’77年米国カリフォルニア大学サンディエゴ校留学。2000~’02年大阪大学医学部付属病院長,’03年大阪大学名誉教授,住友病院院長(現職)。当クラブ入会1993年,数多くの理事・委員長を歴任,2012~13年度クラブ会長。

 立野会長はじめ副会長,幹事,執行部の皆さん,この1 年間本当にご苦労様でした。立野会長は就任時に「明るく・楽しく・奉仕」という方針を掲げられましたが,この方針は立野会長ご自身の人格そのもので,自らいつも「えびすさん」のようにニコニコされておりました。また長年にわたるロータリー活動やセーブ・ザ・チルドレンの理事長を経験された奉仕の実績などをもとに,この1 年間最初に掲げられた方針を全うされました。

 会員増強に関しては,「青春の心を持つ人に入会していただく」というポリシーの下,会員数増加を達成されました。「会長の時間」では,「世界の建築家」とその作品を簡潔明解に紹介して下さり,今まで建物を建築家の作品として鑑賞する習慣のなかった私にとって新たな楽しみを教えていただきました。

 さて,本日の最終例会は,これまでの会長なら,1 年間を終えてまさしく解放感に浸る日でありましたが,立野会長は7 月から地区ガバナーエレクト,1 年後には大阪RCとしては寺田パストガバナー以来12年振りにガバナーに就任されるという,新たな激務が待っています。これも立野会長の心の広い,大きなキャパシティーでお引き受けされたものと思われますが,地区大会の開催なども含めて,大阪RCの会員一同,ご支援をさせていただくことにやぶさかではございません。

 今後ますます健康に留意されまして,さらなるご活躍をされることを期待いたしまして感謝の言葉とさせていただきます。