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2013年5月10日(金)第4,438回 例会

ナレッジキャピタル始動!

間 渕    豊 氏

(株)KMO
代表取締役社長
間 渕    豊 

1950年12月21日生まれ,長崎市出身。大阪大学法学部卒業,’73年4月オリエント・リース入社,’92年2月同京都支店長,’95年12月オリックス野球クラブ取締役,’99年3月オリックス支店統括部長,2001年11月オリックス・レンテック執行役員,’04年11月オリックス大阪営業部長,’06年6月高知医療ピーエフアイ取締役,
’07年6月同代表取締役社長,’10年4月オリックス不動産専務執行役員・西日本営業本部長,同年6月兼KMO代表取締役社長,’13年1月同専務執行役員,’13年4月同顧問。

 ナレッジキャピタルは4月26日に開業いたしました。お陰様でグランフロント全体の入館者は5月6日までの累計で367万人,一昨日で400万人を突破しております。位置関係をご紹介させていただきます。(スライドとともに)JR大阪駅の北側にある全体で24ヘクタールを「うめきた」と称しておりますが,先行開発区域7ヘクタールを「うめきた・グランフロント大阪」の中核施設という形で開発を進めてまいりました。南館と北館がありまして,北館の低層部に位置しているのが「ナレッジキャピタル」です。グランフロント大阪の全景ですが,南館タワーA,北館タワーB,タワーC,高層マンションの4つの棟がございます。一番大阪駅寄りの南館は,低層部はショップ&レストランです。主なテナントとしては,パナソニックが5,000平米のショールームを運営しています。上層部はオフィスです。北館のタワーBはオフィスです。下層部にナレッジキャピタルと商業施設が並存しております。タワーCのほうはインターコンチネンタルホテルが6月5日に開業いたします。一番中津寄りの棟はオーナーズタワー,分譲住宅です。525戸ありまして,一番広いお部屋は300平米で4億1,500万という値段です。恐らく平均単価では関西で一番高い,坪単価で約300万円ですが,お陰様で完売をいたしました。

産業創出など4つのミッション

 1987年に旧国鉄の改革によりまして,国鉄清算事業団にこの用地が承継されたわけですが,2002年の国際コンセプトコンペの際にナレッジキャピタルという構想が持ち上がってきました。2006年2月にコンペが行われ,2010年3月に着工。ちょうど3年の工期で完成しまして,4月26日に「まちびらき」を迎えました。開発事業社は12社です。三菱地所,オリックス不動産の2社が代表幹事を務めております。三菱地所はまち全体のタウン・マネジメント・オーガニゼーション(TMO)を主導し,オリックス不動産でナレッジキャピタルを動かしております。私どもでは2つの組織を持っております。株式会社KMOは大家業に近く,実際の運営業務は一般社団法人ナレッジキャピタルが行っております。われわれは民間主導による4つの大きなミッションを掲げております。「産業創出・文化発信・国際交流・人材育成」です。

多様な人の「知」の交流拠点に

 感性と技術の融合により新たな価値を創出する。これをナレッジイノベーションと申しております。いろんな方,一般生活者の方,研究者の方,専門家の方,お子様からアクティブシニアの方まで,多様な方々がお集まりいただき,私どもは場(施設)と機能(人的支援)を提供してまいります。現在のナレッジキャピタルへの参画者は82社です。「コラボオフィス」は5坪から20坪ぐらいのレンタルオフィスで,席貸しの部分もあります。「ナレッジオフィス」は研究開発をしていただく部分です。「The Lab. みんなで世界一研究所」,「フューチャーライフショールーム」は,近未来を提案していただく。地下の2階にはコンベンションセンターがあります。

 7階にあるナレッジサロンは現在700名に会員になっていただいております。私どもの希望としては,このサロンを有効に活用しながら,いろんな方との交流を深めていただいて,新しいものを生み出していきたいと考えています。サロン会員は法人もしくは個人,1名記名式で,消費税別で10万円の年間会費をちょうだいいたしております。フューチャーライフショールームは現在21社にご参画をいただいております。ロート製薬が健康的なフレンチを提供していこうと,シェフの三國清三さんと組まれまして「旬穀旬菜」というレストランを運営し,毎日お昼は数十名の並び列ができる人気のお店です。もう1つは,近畿大学水産研究所の卒業証書つきのマグロの料理を提供いただいておりまして,こちらのほうもお昼,夜ともに100名ぐらいの行列ができる人気店になっております。

世界に「オモシロイ」を発信

 私どもはいろんな方々に「知」の交流をしていただきたい。いろんな技術を持った方々とのコラボレーションにより,ものが開発されていく。一般生活者の方々や専門家の方々の評判,承認を得て完成品に近いものにしていただく。関西では「おもろい」というのでしょうが,「オモシロイ」もので新しい価値を生み出していきたい。一般的に「B to B」とか「B to C」という言い方をしますが,われわれは「to」ではなく「with」,ご参画いただいた方,一般生活者の方々もいつの間にか参画者になっている。ご一緒にナレッジキャピタルにご参画いただきたい,と思っております。

 最後に,ナレッジキャピタルのロゴに込めた思いをお話しします。6つの「i」の字をモチーフにしております。「i」とは自分自身であったり,イノベーションであったり,一般生活者の方,お子様からアクティブシニアまで,研究者の方,アーティストの方など,さまざまな人の多様性をあらわしております。高さも凸凹でございます。これはナレッジキャピタルからうねりを起こし,大阪がうねり,関西がうねり,日本を動かし,アジアを動かし,われわれとしては世界に向けて情報を発信していきたいと考えております。皆様方お一人,お一人も,ぜひナレッジキャピタルにご参画をしていただきたいと思っております。