大阪ロータリークラブ

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2012年6月29日(金)第4,399回 例会

一年間を顧みて

水 野  明 人 君(運動具製造)

本年度会長 水 野  明 人  (運動具製造)

1949年兵庫県生まれ。’74年米国イリノイウエスレイアン大学経営学部卒業,’76年関西学院大学商学部卒業,’75年ミズノ(株)入社。’84年取締役,’86年常務取締役,’90年専務取締役,’94年取締役副社長,’98年代表取締役副社長,’06年代表取締役社長,現在に至る。 ’86年当クラブ入会,’94年幹事,’11年会長。

 昨年の7月にスタートした今年度も,今日をもって終了することになりました。皆様の絶大なるご協力と温かいご支援のお陰で,何とか大過なく会長という重職を全うすることができました。ありがとうございました。

震災復興支援の協力に感謝

 今年度は,「明るく 楽しく そして友人を作ろう」という方針でスタートしましたが,それなりに楽しい1年を過ごすことができたのではないかなと思っております。
 まず,何といっても,昨年の3月に大震災が起こりました。大阪RCとしてもできるだけの支援をしたいと考え,今年度,500万円を目標に義援金集めをスタートしました。結果としては,震災ニコニコが約260万円,この中にはテーブルミーティングのニコニコも含まれています。趣味の会で約55万円。1回1千円として,延べ550人ぐらいの方に協力していただきました。節約メニューも本年度は例年より数を増やし,震災関連として4回開催して118万円。本会計からWCS,社会奉仕委員会,職業奉仕委員会の予算から震災用出金分として200万円弱ということで,全部合わせますと626万円。目標をクリアすることができました。皆さんのご協力に感謝申し上げます。

各委員会の積極活動に感謝

 今年度は,新入会員が28名,退会が31名で,残念ながら3名減でした。大林増強委員長に奮闘努力をしていただいたのですが,この6月に入って転勤などで急に退会が増えました。
ただ,新規で入会承認まで終わられた方が数名おられます。実質的な増加と思っていますが,こちらのほうは松澤次年度会長にプレゼントさせていただきます。
 職業奉仕委員会では,下村委員長のもと,多数の会員の皆様に講師になっていただき,花乃井中学,天満中学,大阪国際大和田高校にも,出前授業に出向いていただきました。この出前授業は,本当に大阪ロータリークラブならではの活動だと思います。しかも,講師をお願いしたら,皆さん快く,たくさんの方に受けていただきました。本当にすばらしい活動だと思います。四つのテスト記念品作成予算は,今年度は記念品は作らず,その予算を盛岡RCの半纏プロジェクトに使わせていただきました。
 社会奉仕委員会では,難波委員長はじめ委員の皆様には,率先して恒例の中之島ガーデンブリッジの橋洗いを実施していただきました。また,難波委員長が自ら盛岡RCへ出向かれ,そこでご紹介をいただいた宮古へ行かれて被災地を見学され,宮古東RCとおつき合いができるようになりました。そちらからご依頼のあった宮古市中学校野球大会も支援することができました。
 国際奉仕は,今年度はWCS事業は行われませんでした。代わりに,郡山ヘガイガーカウンターを寄贈しました。また,地区から要請のあった大船渡への中古トラック購入にも協力しました。どちらかと言えば国際というよりも,国内事業が中心でした。5月に開催されたタイ・バンコク国際大会には13名もの会員とご夫人が参加し,上野委員長には大変お世話になりました。
 新世代奉仕は,ソウルRACが本年度は来日しなかったので,その予算で大阪ローターアクトクラブ会員有志が被災地で瓦礫撤去ボランティアを実施しました。ローターアクトの皆さんもいい経験ができたと思います。また,ローターアクトの活動というと,今年で8回目の今宮戎神社でのバザーも実施されました。友好委員会では,テーブルミーティングで震災ニコニコに協力していただきました。そして,山本雅友好委員長のお世話で,秋の家族会は桂文珍さんの落語で大いに盛り上がり,春の家族会は天草方面への旅行ということで,昨年開通した九州新幹線にも乗ることができました。
 出席のほうも私はこだわらず,楽しいロータリークラブだったら,おのずと出席率も上がると思っていましたが,ほぼ例年どおり。ホームクラブの出席率も,メークアップを含んだ出席率もほぼ同じぐらい。一生懸命言うても,言わんでも一緒ぐらいなら,あんまり言わなくてもいいかと。自主性に任せるということもいいのかなと思います。
 ロータリー財団は安藤委員長に頑張っていただきました。特に震災関連が非常に多く,1人当たり360ドル強という実績でした。地区のノルマが1人当り110ドルが目安ですが,3倍を超える財団の実績。大変優秀な成績でした。西名S.A.A.,羽鳥,黒田雅両副S.A.A.のもと,ニコニコも,震災ニコニコと合わせて1,100万を超えるニコニコが集まりました。これも,すばらしい結果です。
 米山奨学会は,1人当り2万2千円でした。目標の2万円をクリアすることができました。昨年の4月には,奨学生として韓国の「金 雪美さん」を受け入れ,今年の4月からは「朴 喜静さん」を2年間受け入れるということになりました。金さんのカウンセラーは井上晶委員長があたられ,朴さんは生塩次年度米山委員長に引き受けていただきます。よろしくお願いをしたいと思います。
 インターアクト委員会は8月にマレーシアに海外研修を実施して,本年度は相愛インターアクトクラブが地区年次大会でホストを務めました。衣斐委員長はマレーシアにも出向いていただき,地区の年次大会では辰野会員に講師をしていただいたということで,大いに感謝をしております。
 情報委員会では,早嶋委員長が多忙にもかかわらず,今年度の新規候補者すべての職場訪問を1人でやっていただきました。健康を守る会では,早川徹委員長の掲げられた「健康長寿」という年間テーマで,都合4回開催していただき,大阪RCの会員の皆さんは一層健康になられたと思います。
 今年度のRI会長のバネジーさんが,「ロータリーの活動の根幹は家族である」と言われましたが,それを受け,今年度は恒例のニューイヤーコンサートを家族デイにし,多くのご夫人にも参加をいただきました。蔵田先生には大変ご尽力をいただいて,ソプラノの松岡万希さん,テノールの清水徹太郎さんのすばらしい演奏を聞かせていただきました。
 プログラム委員会では,大坪委員長のご意向で,46回のうち会員による卓話が17回と多数を数えました。そのうち4回は在大阪総領事によるもので,皆さんの日本語がパーフェクトなので大変感心させられました。

サポートに感謝

 総括として,「友人を作ろう」ということでスタートしましたが,友人にも,仲間,友達,親友,いろいろあると思いますが,仲間ぐらいまではいけたのかなと感じています。また,震災の影響もありますが,奉仕というロータリーの原点に沿った活動が今年度は例年よりも多かったと思います。
 いよいよ次週から来年度が始まります。来年度は大阪ロータリークラブ創立90周年です。90周年記念事業ということで,黒田章委員長をリーダーとして,いろんな活動をスタートさせましたが,稲畑勝太郎対外事業担当委員長のご尽力で,“宮古・大阪みおつくし奨学金”を始めることになりました。10年間の長いプロジェクトになります。
 最後に,細川副会長,並びに松岡幹事には,1年を通してこれ以上はないというサポートをしていただきました。私は1回だけ休ませてもらいました。細川副会長は1回しか登場していませんが,例会以外にも色々と出席しなければならないところを,細川さんにいっぱい出ていただきました。ありがとうございます。
 事務局の皆さんにもお世話になりました。ありがとうございます。次年度の松澤会長にエールを贈りながら,終わりとさせていただきます。ありがとうございました。

直前会長 伊 藤   勲 君 (不動産賃貸業)

感謝の言葉

直前会長 伊 藤   勲 (不動産賃貸業)

卓話者紹介 : 1944年10月月生まれ。’67年慶応義塾大学経済学部卒業,’70年伊藤忠商事入社。
’00年同社退職。’94年(株)イトゥビル取締役社長。’94年10月(財)昭和報公会理事長,’02年5月(財)豊郷済美会理事長,’03年5月甲南学園・甲南小学校理事長等,各々共に現在に至る。
’00年当クラブ入会,’04幹事,’10年会長。

 水野会長はじめ副会長,幹事,各執行部の皆さん,本当にこの1年,ご苦労様でした。

 水野会長の年度方針は「明るく 楽しく そして友人を作ろう」でした。文字どおり,スポーツマンで,かつスポーツの仕事ということで,ご本人自身が明るく,例会では山本雅友好委員長が,まさしく明るい雰囲気を醸し出されていたと思います。「会長の時間」では,本業の「スポーツよもやま話」を,26回していただきました。私はファイルをしていますが,「よもやま話」を読みながらロンドン五輪を観戦することも楽しみ方の一つだと思っております。

 東日本大震災に対する取り組みでは,長期的な視野で支援活動を続ける目的で,年間500万円の義援金目標に対し,先ほど水野会長がご報告されたように,626万円の寄付が集まりました。これは水野会長の気持ちが皆さんの心に伝わったのだと思います。

 「継続は力なり」と言われますが,阪神大震災後の神戸では,ボランティアがコンサートを立ち上げ,17年間開催されています。来年からは,神戸から引き継がれ,東北の被災地で開催されるそうです。今年のコンサートで紹介された東日本大震災をテーマとした詩を朗読し,水野会長への感謝の言葉とさせていただきたいと思います。

 詩

 「2台の幼稚園バス  作・平石裕一さん」

  ――朗読。

 本当にこの一年,水野さん,どうもご苦労様でございました。