大阪ロータリークラブ

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2010年8月27日(金)第4,315回 例会

ガバナー公式訪問

松 本  新 太 郎 氏

国際ロータリー第2660地区
ガバナー
松 本  新 太 郎 

1938年生まれ。’62年甲南大学経済学部卒業,同年東洋敷物(株)入社。’64年日商岩井(株)入社。’66年松本油脂製薬(株)入社,’08年同社専務取締役,’08年同取締役相談役,現在に至る。 ’76年八尾RC入会,’96年同クラブ会長。 (界面活性剤製造販売)

 大阪RCの皆様には,日頃よりロータリー活動にさまざまな形でご尽力いただいており,まことにありがとうございます。

 ロータリークラブは,100有余年の歴史を重ねてきた世界的な組織です。ロータリアンは誇りあるメンバーにより構成されています。友情と団結を基軸として,お互いに心血を注ぎ,これまで世界平和と社会奉仕のために全力を尽くしてまいりました。これらは,永遠のオーケストラ演奏になぞらえるべきものでしょう。終わりなき演奏,連綿と続く演奏,われわれ全員がそのすばらしいオーケストラを構成するメンバーです。担当する楽器は,皆さんの経歴とか,職歴とか,体験などに支えられ,裏打ちされた豊富な体験です。得意の楽器を精一杯,力強く演奏してください。

 2660地区が一体となれば,おのずから美しいメロディーが生まれるでしょう。

価値観分かち合おう

 今年の1月,私はガバナー・エレクトとして,アメリカで開かれたRIの国際協議会に参加してまいりました。その席上で,RIのレイ・クリンギンスミス会長は,次のように話されています。

 「私は,故郷ミズーリ州の小さな町,ユニオンビルRCの賢明にして寛大な計らいにより奨学金申請の推薦を受け,南アフリカの留学に向け出発する日まで,私は無料ですべての例会に出席させていただくことができました。私が生まれ故郷初の留学生になれたのは,ひとえにロータリークラブのお陰です」と。

 皆様もすでにご承知のとおり,本年度のRIのテーマは「地域を育み,大陸をつなぐ」であります。このテーマは,今年1月の国際協議会で発表されました。その意味するところについて,会長が次のように述べられております。

 「ロータリーは,各クラブの連合体であると同時に,奉仕の精神から成り立っています。奉仕,親睦,多様性,高潔性,リーダーシップというロータリーの中核となる価値観を分かち合いましょう」。

 レイ・クリンギンスミス会長は,当初,実行目標として次の8項目を挙げられました。

1.平和と紛争の予防と解決

2.疾病予防と治療

3.水と衛生設備

4.母子の健康

5.基本的教育と識字率向上

6.経済と地域社会の発展

7.ポリオ撲滅

8.ロータリー財団への支援

 実はこれが今年度のすべてではありません。今年4月,第5番目の奉仕部門として,「新世代」が追加されました。

 さらに,3本柱からなるRIの長期計画も提唱されました。3つの柱とは,まず,「クラブのサポートと強化」,次に「人道的奉仕の重点化と増加」,そして,「公共イメージと認知度の向上」の3項目です。

原点見つめ直し前進

 次に,われわれ第2660地区の方針についてご説明申し上げます。

 今年度のテーマは,「ロータリークラブについて もう一度考えてみませんか」です。「なぜロータリークラブが誕生したのか」「どうしてロータリーが世界的な広がりを実現したのか」「日本国内でもここまでロータリーが普及した理由は何か」「そして何よりも,あなたはなぜロータリークラブに入会したのか」,こうした問いを背景にもう一度原点を見つめ直し,ともに前進していくことができればと考えております。

 具体的には9項目を挙げました。

1.会長と委員長のリーダーシップに期待します。―会長1人の力では限界があります。委員長をはじめとする全会員が,こぞって会長をサポートするシステムを確立してください。皆様方にも積極的なリーダーシップを発揮していただくことで,クラブ全体が盛り上がっていくのではないでしょうか。

2.クラブの活性化と相互交流の推進を図ります。―ロータリーの活動を推進するに当たって,何よりも重要なのは,皆様お1人,お1人の参加です。

3.若者をはぐくみ,世代をつなぎます。―未来を担うのは若者です。若者の育成こそわれわれがすべき責務です。

4.新しい仲間を増やします。―新しい仲間を1人迎えることは,そのままクラブの発展へとつながります。

5.健康と倹約に留意します。―どうか皆さん,ご健康で,皆笑顔で,ロータリーライフを楽しもうではありませんか。

6.地区への参加を推進しましょう。―クラブがロータリー活動の基本です。しかし,世界に広がる国際ロータリーです。クラブにはないヒントが,地区にあるかもしれません。

7.自分にできる奉仕を,もう一度考えてみます。―寄付ができる状況にある皆様自身の幸福を再度認識していただきつつ,ご理解とご協力をお願い申し上げます。

8.ロータリー会員について,もう一度考えてみは聞いたことがない」と言われます。

 また,「立身出世をするということは諸君にとってどういう意味か」とアンケートで聞いたことがありますが,ほとんどの人から「人を押しのけて地位を昇ることだ。つまり,他者を犠牲にしていくから,自ませんか。―最初に投げかけました質問です。なぜあなたは今もロータリアンなのか。原点に帰りもう一度考えてみましょう。

9.地区大会・国際大会への参加です。

納得の一歩を

 私たちの奉仕活動は長期間にわたる取り組みです。時には立ちどまって初心に帰りもう一度考え直してみる。納得した上で,それからまた次の一歩を踏み出せばいいのではないでしょうか。「納得の一歩」のほうが,「無意識の一歩」よりもずっと力強いはずです。確かな足跡を残せるはずです。この1年,力強く歩んでまいりましょう。