大阪ロータリークラブ

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2009年8月21日(金)第4,267回 例会

ガバナー公式訪問

大 谷   透 氏

国際ロータリー第2660地区
ガバナー
大 谷   透 

1935年生まれ。’65年大阪大学大学院修了,医学博士。同年米国テキサス・ベイラー大学研究員。’68年大阪府立成人病センター消化器内科医員,’93年同消化器内科部長。’04年大谷透内科開設。’77年大阪西南RC入会,’03年同クラブ会長。’97年地区財団人道的援助委員会委員長,’98年R財団委員会委員など地区委員会でも活躍。

 大阪RCは,クラブの歴史が日本のロータリーの歴史と言っても過言でないクラブで,非常に緊張しています。ガバナーとして訪問できたおかげで,医学界でトップレベルの先生方とも親しくお目にかかれて,非常に幸せに感じています。

奉仕の理想を生活に

 今年度の国際ロータリーの会長ジョン・ケニー氏はスコットランド出身の弁護士で,法律学校の学長や判事の経験がある方です。今年度のRIのテーマ「ロータリーの未来はあなたの手の中に」は,実にタイムリーなテーマだと思っています。会長はマハトマ・ガンジーの「未来は私たちが現在何をするかによって決まる」との言葉を重く受け止めました。

ロータリーの中核となる価値観(core value)は「奉仕・交友・誠実さ・高潔さ・多様性・寛容・リーダーシップ」です。こうした価値観をしっかりと身につけていなければならないと感じ,この地区のテーマを「ロータリーを身につけよう」としました。

  多様性は,いろいろな職種・年齢・性別・学歴・人種・宗教など多様な人々が,「ideal of service(奉仕の理想)」という理念の下に心を一つにして力を発揮するのです。

  違った意見を認め合い,尊重し合い,寛容な心を持って異なった文化や考え方を受け入れ合うのが,ロータリーの力です。

  綱領には「奉仕の理想を鼓吹し育成する」となっています。「奉仕の理想」を生活の場に適用せよというものです。

  「service」は,人や地域にニーズがあり,そのニーズを満たしていこうとする行為を言います。「serve」という動作をするには,まずニーズを知ることが大切です。

  「ideal」は,完成度,達成度で最高位の事柄を言います。「ideal of service」は,「人のニーズをよくくみ取って,理想的な形で満たしていきましょう」という意味です。「これを生活の場すべてにおいて適用することを目的としましょう」というのが基本理念です。

「懐徳堂」を誇りに

 綱領にある4つの項目のうち,第1の項目に「知り合いを広めよう」という言葉があります。会員増強はクラブのニーズです。

  あるアメリカの社会学者は,日本人のつき合いは「very intimate but not personal」と厳しく指摘しました。人格的でないというわけです。

  「personal」なつき合いとは,自分をしっかり持ち,不都合が生じてもそれを人のせいにしないことです。普段は淡々としていても,事が生じた時,真価を発揮します。

  困った時こそ心から頼りにして相談できる友達が,クラブにいるかと考えてみてください。会社や社会で自分の立場が苦境に直面した時,退会していくのではなく,励まし合い力になってくれる友がいるので退会したくないというロータリーであって欲しいのです。

  第2項目は,自分の職業にも「ideal of service」を適用します。職業倫理を高く保ち,高潔さと誠実さを忘れては駄目で,一番手近にできる社会貢献です。顧客,従業員のニーズをよくくみ取って,最もその人たちのためになる形でニーズを満たしていきましょうということです。

  ロータリー(の活動)は100年前からで,まだ歴史は浅いですが,日本人,特に大阪人においては受け入れる素地があります。

  初代ロータリーからさかのぼること180年,1726年に「懐徳堂」という学問所が江戸幕府によって公認されています。

  懐徳堂は大坂の町人が発起人となり,儒学者と手を組んで,商業道徳を学び自らを向上させるために建てた学問所でした。

  私たちは,大坂に懐徳堂があったことに大阪人として誇りを持つと同時に,(ロータリーの)精神を身につける環境に恵まれていることに感謝すべきだと思っています。

  第3項目は私生活や地域社会,第4項目は世界社会奉仕で,対象となる人,地域のニーズをよくくみ取り,それを理想的な形で満たしていこうということです。

特徴を生かした目標を

 1年はすぐにたちます。掛け声だけに終わらせず,よりロータリーが身につくために,どんなことを実行すればよいかを考えました。 まずヒントになったのが,最高の増強率を達成されてRI会長賞を受けられた新大阪RCです。皆で力を合わせて会員増強に励まれた結果,一度に全会員数の約50%に当たる16人が入会してこられたのです。どういう研修をするかを考えて,綱領の唱和を始めたという話を聞きました。 しかし,現在のロータリーの綱領は,英文をできるだけ忠実に翻訳しようとして作られ,多人数が唱和することを考えた文章でないので,なかなかそろいにくいという話でした。 明確な言葉による共通した思想表現があってこそ筋の通った活動ができ,連帯感を持って励まし合うこともできるのではないかと考えたのです。 各クラブが自分のクラブの特徴を生かした目標を作って,月に1度ぐらいは全員で唱和するものを提案していただけたらと思います。 大阪RCは各界のトップレベルの方々の集まりです。RIの綱領の内容を十分にカバーし,クラブの風格を示す素晴らしい目標文を作っていただけるものと信じています。地区内の模範となっていただかなければなりません。黒田会長は「参加」という方針の下にリーダーシップを発揮されようとなさっています。 来年の2月26日,27日に地区大会があります。一人でも多くの方のご参加をお待ちしています。ご清聴ありがとうございました。