1941年8月生まれ。'64年神戸大学経営学部卒業。江崎グリコ(株)代表取締役社長。1976年4月当クラブ入会。'82年度幹事,'01年度地区大会幹事など数多くのクラブ役職を務める。PHF・米山功労者。
昨年の7月1日から丸々365日,私は大阪RCのために身も心も捧げるつもりでやって参りました。お陰様で会員の皆様方,特に能村副会長はじめ,佐野幹事,理事,役員の皆様方,また事務局の方々のお陰で大過なく,と私は思っておりますが,会長の任務を全うできました。厚く御礼申し上げます。
先ほどニコニコ箱に,私はじめ当年度の役員に過分のご寄付をいただきました。大変喜んでいます。それにふさわしいだけ,この1年間お役に立てたかどうか。内心忸怩たるものがありますが,皆様方のお陰で大阪RCの会長職を楽しむことができたと心から感謝しております。
年度始めに申し上げましたように,当年度は国際ロータリーの創立101年目で,「Service Above Self」,日本語で言うと「超我の奉仕」を年度のテーマに掲げました。
これはロータリーの原点ですので,101年目のロータリーとしては,もう一度初心に戻り,それぞれの活動を見直したらいいのではないか。そういう呼びかけだと解釈したわけであります。
ロータリークラブには,各国それぞれに様々なクラブがありますが,大阪RCは基本的にはこの地域を代表するいろいろな企業,あるいは専門家の皆様方の集まりです。その中で親睦を深めながら,自己研鑽をして職務を全うし,社会に対する奉仕活動もしていこうと考えました。
まずは会員の親睦を強調したいと思い,「ロータリーを楽しもう,ロータリーを楽しくしよう」という運営方針を掲げ,皆さんにお願いをしました。
100年もたちますと,組織としては色々なややこしいこと,ある意味では無駄なことも出てきます。しかし大阪RCとしては,お互いにクラブライフを楽しもう,そしてまた,このクラブを楽しくしていこう,こういうことでお願いしたわけです。
お陰様で例会の運営にしましても,早嶋S.A.A.はじめ副S.A.A.の皆様方の努力のお陰で,非常に楽しい雰囲気の例会になりました。水野友好委員長はじめ友好委員の皆様方には,秋と春の家族会を非常に楽しい雰囲気で運営していただきました。ロータリーを楽しもうということで,まさにふさわしい成果を上げていただいたのではないかと思っております。
丸山プログラム委員長は今年度の方針として会員のスピーチを掲げられました。日ごろのご見識,お考えを披露していただこうと,17名の会員の方に素晴らしいスピーチをしていただきました。
同じ大阪RCに所属しながら,日ごろはどういう活躍をされているか,必ずしも十分わかっていなかった面もあります。改めてお互いを知る良い機会になりました。
いずれにしましても楽しい例会,ロータリーを楽しんでいただくということで,それぞれの委員会の皆様方,本当にご努力をいただきました。時間の関係で,一々お名前を挙げるのは控えさせて頂きますが、それぞれの委員会がこの大阪RCの伝統を守りながら,これからのロータリーのために活動していただいたということで,心から御礼申し上げます。
新入会員については,現時点で26名の方をお迎えしました。退会の方が現在26名ということで,差し引きゼロです。26名の中には,残念ながらお亡くなりになられた会員がお2人いらっしゃいます。
現在のところ,会員数は増減なしです。しかし現在の大阪のクラブの状況,あるいはいろいろな経済情勢等を勘案いたしますと,プラス・マイナス・ゼロというのは非常に良い結果だったと思います。(その後1名退会。退会者計27名)
しかも26名の新入会員がいずれも素晴らしい方々で,まさに大阪RCにふさわしい方にご入会いただきました。1桁,あるいは2桁のマイナスということも予測しておりましただけに,会員増強委員長の文箭委員長はじめ委員の皆様方,あるいは会員の皆様方のお陰です。ありがとうございます。
幸か不幸か,当年度も女性の推薦はありませんでした。改めて申し上げるまでもなく,大阪RCには女性会員を入れないという規則は全くありません。
国際ロータリーも数年前から男女ともに会員に門戸を開いております。大阪RCとしましても,女性だということで入会を拒否することは一切ございません。ただ,推薦がなかったそうなので,皆様方,ぜひその点誤解のないようにお願いします。
たまたまそういうことが話題になった場合,「大阪RCは女性を入れない。けしからん」という声を時々聞きます。けれども,実際は決してそうではないということを強くご認識いただければと思います。
当年度に特に力を入れたのは,在阪の外交官の方をもっともっと積極的に推薦してもらおうということでした。国際奉仕委員会の佃委員長はじめ国際奉仕委員の皆様方にお願いしました。
その結果3名の方にご入会いただきました。オーストラリアとイギリスの総領事,外務省の大阪駐在大使の3名の方々です。伝統あるクラブにふさわしい新しい会員を迎えられたと非常に喜んでいるわけです。引き続き,外交官の方のみならず,在阪の外国のビジネス関係の方などにご入会をいただければと思っています。
2660地区というのがあり,地区大会やIM(Intercity Meeting)で関わります。この2つについては残念ながら,大阪RCは会員数に比べて参加者が非常に少ないということで,ガバナーあるいはガバナー補佐から「もう少し大阪RCからも出席してほしい」と言われています。
これもやはり大阪RCの伝統でして,この伝統をこれからも守っていくべきかどうかは次年度の会長のご判断でございますので,私は何とも申し上げません。次年度は平岡前年度会長が委員長となられ,IMのホストクラブですので,そういった意味からは,従来からの大阪RCの伝統を破るようなことも必要ではないかと思っています。宜しくお願い致します。
卓話者紹介 : 1940年10月生まれ。'64年甲南大学法学部卒業。(学)清風学園教諭,副校長,専務理事を経て,'01年(学)清風明育(社)理事長,清風情報工科学院校長。1981年当クラブ入会。'97年には理事などクラブ内多くの役職を務め,また,2660地区でも青少年関係の地区委員として活躍。'04年度当クラブ会長。PHF・米山功労者
久し振りに檀上に立ちまして非常に緊張しており,うまくしゃべれるかどうかわかりませんが,「ただいまより江崎勝久大阪RC会長終了式を挙行いたします。全員起立」と,こういきたいところです。
江崎勝久殿。
あなたはこの1年,寝食も,本業も,家庭も忘れることなく,大阪RCの会長職を全ういたしました。例会は皆出席でなく,4回抜けました。これから会長になられる方々に配慮されたこの気配りは誠にすばらしいものでした。
卓話の後の謝辞はユーモアがあり,大阪RCらしいパンチのあるすばらしいものでした。
ときたまのお菓子や,チョコレートの話は全くおもしろくありませんでした。これはきっと企業秘密に関わっているからかと推察します。
私も会長をしてわかったのですが,会長の役得は,ここで木川田先生の歌を直接聴けることです。山上会員の歌もすばらしかったと思います。堪能されたことでしょう。
そして,会長はいつも笑顔で,春の家族旅行会では,カラオケで「上を向いて歩こう」を歌われて拍手喝采だったそうです。
この1年,今さらながら大阪RCのすばらしさが確認できたことこそ,あなたの最大の功績です。少しほめ過ぎましたが,名会長だったと思います。役員の皆様も本当にご苦労さまでした。
これからはさらに,地区で,RIでの活躍を期待し,ここに終了証書を授与したつもりになって終了式を終わります。