1977年甲南大学経済学部卒業。
大和銀行を経て,’83年タカラベルモント株式会社入社。’89年取締役就任,’95年常務取締役就任。’96年ソティスジャパン株式会社設立,代表取締役就任。現在に至る。2000年学校法人吉川学園理事学校長就任。’09年タカラベルモント株式会社取締役退任,特別顧問就任。現在に至る。’02年大阪北RC入会。’21年会長。地区では’06年米山奨学委員長(理事),’09年青少年奉仕担当理事のほか,国際関係の理事を歴任。R財団メジャードナー,ベネファクター,PHS。米山功労者(M)。
(職業分類:化粧品製造)
2025~26年の活動スタンスをお伝えします。「Enjoy Rotary through learning &personal exchanges.(学びと交流を通してロータリーを楽しもう)」。Let’s enjoy Rotary!
皆さんと一緒にロータリーをしっかりと楽しんでいきたいと思っています。今やらなければいけないことは,クラブの活性化,すなわち地区の活性化です。
活性化のために2つのキーワードを設定しました。「温故創新」と「交流」です。ロータリーには100年を超える伝統と歴史があり,学ぶものがとても多くあります。ロータリーのど真ん中にあるもの,思いや考えをしっかり学びながらも,今の時代にふさわしい行動様式,思考パターンに変えていかなければ,環境変化に対応できないのは明らかです。過去にRI会長は「変化」というキーワードでさまざまなメッセージを発信しています。「MAKING A DIFFERENCE(変化をもたらす)」「ロータリーの変革と成長の機会に目を向ける」「継続と変化のバランスをとることの重要性」―。常に変化や革新が求められてきました。変化を行動に移すには勇気が要ります。つまずくこと,失敗することもあります。ただ,果敢な挑戦や経験が次なる成果につながると信じています。皆さんと一緒に,ぜひチャレンジしていきたい。チェンジしなければいけない。行動方針の「より大きなインパクトをもたらす」「適応力を高める」という意味においてでもあります。「温故創新」の精神で存分にチャレンジ,チェンジしていきたい。
次に「交流」についてです。地区内で新たな交流の機会を創出したいと考えています。クラブの活性化,地区内の交流・親睦を活性化させるため,本年度から「交流活性化委員会」を新設します。異なるクラブ同士が趣味などを通して交流する。クラブのみならず,地区全体で交流が活性化する。そうすることでロータリーの会員であることの楽しさ,価値が増し,地区全体が活性化することを願っています。交流活性化委員会は地区の交流・親睦を主催するのではなく,バックアップ,サポートしていきます。
「SPORT FOR TOMORROW」は,タンザニアで私が知った言葉です。外務省のODA(政府開発援助)に「草の根文化無償協力資金」があります。スポーツに関わる青少年の育成に寄与し,将来の成長を支える人づくりをする。われわれもその一端に参加して,甲子園スタジアムが立ち上がることになったわけです。地区でもスポーツを通して「FOR TOMORROW」,すなわち明日のロータリーを活性化する仕掛けにできないかと考えています。スポーツや趣味は,仲間,先輩,後輩とのつながりがベースになります。ロータリーにも活動拠点があれば,つながりを通して入会促進につながる,居場所がある,退会防止にもなる。そうした交流活動を積極的に進めるサポートをしたい。数多くのクラブや同好会をつなげる仕組み作りが,今年の私の役割ではないか。2年,3年かかるかもしれないが,ベースを何とか作りたい。娯楽だけでなく,奉仕活動や例会などでも,つながり,親睦をもっと前に出していきます。
交流活性化委員会が調べたところ,地区内で8クラブが囲碁をしています。せっかく囲碁をたしなむ人が大勢いるので「第1回2660地区囲碁チャンピオンシップ大会」を開催したい。新たに作った地区のウェブサイトでさまざまな同好会活動を共有し,そこに来れば同好会の催し,大会の催し,コミュニケーションの相手方が分かる仕組みを構築し,7月からスタートします。ボウリング大会も開催し,参加費の一部をポリオ根絶や子ども食堂支援の寄付に充てたいと考えています。
地区の年次目標は「より大きなインパクトをもたらす」「温故創新」「デジタルの積極活用」「自発的かつ積極的な交流」としました。当地区は補助金の活用が全国トップクラスだと財団委員からレクチャーを受ました。より早く,自発的に大きなインパクトを呼ぶ,小さなことでもいいので,財団補助金を使った活動を目の前で,喜びを共有できるような補助金であれば,なおすばらしいと思います。奉仕活動がインパクトにつながるようなことを実現できればいいなと思っています。参加者の基盤を広げることでは,衛星クラブや新クラブの立ち上げにチャレンジしていただきたい。積極的な交流を実現するための合同例会の機会も増やしていただき,クラブの活性化を促進してほしいと思います。
残念ながら会員の減少がトレンドとして止まず,全体では8万5,000人を切り,当地区も5,500人近くいた会員が今は3,500人前後まで減ってきており,何とかしなければいけない。ロータリーの活動を支える会員は最大の資産です。どこかをターニングポイントにして会員価値を最大化する方向に向かえばいいなと思っています。さまざまな活動を支える原資が出て,それを使って活動する会員数が増え,学びと交流を通してより優れた人間,より優れたロータリー活動につながる。そのためにも会員増は最優先課題だと思います。優れた地区委員会の活動,各クラブの活動があるわけですが,面としての最大の課題にそろそろ向き合わなければいけないと考えています。今後もよりすばらしいロータリー活動を継続していくには,10年後にさらに500人減り,3,000人を割ってしまうようでは手遅れではないかと思います。
一緒に手を携えて,より良きロータリアンを目指し,ロータリーをさらにエンジョイするために,学びと交流を通してこの地区で取り組む新たな地区交流活性化委員会の活動にぜひご参同,ご参加いただき,一緒に盛り上げていくことができればと思っています。
(スライド・映像とともに)