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2005年3月11日(金)第4,061回 例会

2005食博覧会・大阪

浦 川 ともみ 堀 井  良 殷

腹話術師 浦 川 ともみ 氏 &
会員(協会・団体) 堀 井  良 殷

〈浦川氏〉大阪生まれ。大阪芸術大学舞台芸術学科卒業。テレビ・ラジオのレポーターや司会に出演する他女流腹話術師として活躍。また,ミュージカルや舞台女優・演歌歌手もこなすマルチタレント。
〈堀井会員〉1936年生まれ。'58年東京大学卒業。同年NHK入局。 '70年ニューヨーク特派員, '90年大阪放送局長,'91年東京本部NHK理事, '99年(財)大阪21世紀協会理事長。'01年当クラブ再入会。(PH準フェロー・米山準功労者)

 きょうは間もなく開かれる「’05食博覧会・大阪」について,女性腹話術師の浦川ともみさんとともに紹介させていただきます。腹話術のお人形には,食博覧会のキャラクターのフッピー君になってもらいます。大阪は流通の要所で,日本中からおいしい食材が集まり,料理も発展しました。食い倒れ大阪を象徴するシンボルイベントをつくろうと,4年に1回,食のオリンピックを大阪で開いており,今度で6回目です。行政の力を一切借りず民間の力で,食に携わる産業の人たちが一生懸命やって,過去5回は大成功でした。

世界の食が集う

 食の大阪を盛り上げていくためには,人材育成が大事で,板長さんとか料理長さんとかの皆さんを元気づけなきゃいけないというので,コンクールをやります。日本料理・西洋料理・中華料理・和菓子・洋菓子・テーブルコーディネート・氷彫(氷の彫刻),それぞれのコンクールをやりまして,1等賞,2等賞と決めます。(フッピー:日本中,世界中の料理が集まるんやね。そやけど,僕おそばが大好き)「麺の館」では,麺の歴史を展示します。紀元前7千年ぐらい前から人間は小麦の栽培を覚え,蒸したり,焼いたり,揚げたり,煮たり,いろいろな料理が万華鏡のようにワーッと広がって,日本にも奈良時代に伝わってきました。最初は小麦粉を練ったお団子のようなものだったんですが,細かく切って食べるとおいしいということを最初に考えたのは実はお坊さんです。われわれが今食べてる,うどんとかそばのような形でお坊さんがお寺で食べていたんです。お参りに来た人がおいしそうだなとじっと見てる。お坊さん,空海…食うかい(フッピー:食うかい…空海,なるほどね)そして庶民に広がった。さぬきうどんは,空海さんが始めたそうです。珍しい麺料理が歴史とともに展示されまして,中国からは麺職人がやってきて実演します。また中国の麺・日本の麺・韓国の麺・ベトナムの麺を,1杯ワンコイン(百円)で,その場で皆さんに食べていただきます。

多彩なイベント

 (フッピー:百円やったら10杯でも大丈夫。お腹いっぱいになったら,何かおもしろいもん見たいな)ことしは日韓国交正常40周年で,韓国のフード・エンターテインメントNANTAの上演があります。漢字で「乱打」と書きますが,キッチンにあるお皿とかお茶碗とかお釜とか鍋とかまな板をたたいているとリズムになって音楽になる。世界的に有名です。(フッピー:お腹いっぱいになって,NANTAを見て,のど乾いたな)のどが乾いたら,今度はドイツのビアホール。世界的に有名なオクトーバーフェストのビアホールを再現して,大ジョッキをたくさん両手に持ってサービスするウェイトレスさんとか,ヨーデルの歌手さん,それからドイツの楽団もやってくるんです。

 次に見ていただきたいのは,シンボルタワーとしてギネスブックに出るような巨大な陶器の塔です。高さが5m,底辺が2m四方の,焼き物でできた大きな塔です。世界的な焼き物の産地,景徳鎮市が焼いてくれたんです。宋の真宗皇帝が景徳鎮と命名してちょうど千年なんですが,その記念に市がいろいろなプロジェクトの一つとして,食博のために市を挙げて焼いてくれたんです。塔には,神様の食事の様子,王様の食事の様子,庶民の食事の様子,野菜とかお肉とか魚の食材,それを中国の人間国宝の方が描いてくれたんです。さらに中国の楽団が一緒に来るんです。景徳鎮の陶磁器でつくった楽器だけを使う楽団で,どんな音が出るのかと楽しみです。陶磁器でできた楽器の演奏は世界でここだけです。 そのほかに,日本全国の都道府県から「ふるさと街道」ということで珍しい食べ物がいっぱい集まります。「焼酎街道」では焼酎の名品がずらりと並び,お酒の「銘酒街道」もあります。それに,コリアンタウン,チャイナタウン,そういうものがインテックス大阪いっぱいに並びます。テーブルコーディネートでいろいろな陶器とかも展示します。お土産もどっさり買ってもらって,宅急便で送っていただく。そんな盛り沢山で,来ていただければ絶対お楽しみいただける食博覧会なんです。(フッピー:絶対行く。おそば食べてビールいっぱい飲むねん)

食の都大阪

 食は一つの文化です。やっぱり大阪は,「食の都」ということで売り出していきたい。そのためには皆の団結も必要だし,求心力のあるイベントも必要だということで,4年に1回の食博覧会を財界の皆様方にも協力をいただき,われわれ大阪21世紀協会も共催ということで,やらせていただいています。「食の都大阪」を一つの大阪ブランドとして育てていきたい。食と言っても,ただ単に食べ物を食べるというのではなくて,音楽も聞きながら,お芝居も見ながら楽しんで食べたい,テーブルには花も欲しい,こういう雰囲気づくりが必要ですので,言ってみれば総合文化産業みたいなものだと思うんです。そういうもの全体で大阪が元気になっていけばいいなと考えております。

 大阪出身の世界的なビッグアーティストはいっぱいいます。それを目指す多くの方々も大阪にいます。そういう若者を育てていく街にしたいという一環で今日は対話形式でやらせていただきました。