大阪ロータリークラブ

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2015年6月26日(金)第4,539回 例会

一年間を顧みて

山 本  雅 弘 君(放 送)

会 長 山 本  雅 弘  (放 送)

1940年生まれ。’64年京都大学法学部卒業。同年(株)毎日放送入社。ラジオ局長・テレビ編成局長など歴任。代表取締役社長。会長を経て現在相談役最高顧問。(株)東京放送ホールディングス・TBSテレビ各取締役・関西経済同友会幹事・芸術文化委員長など兼任。当クラブ入会2006年,’11年理事・友好委員長。

 正直申し上げて,最近はこの日が来るのを指折り数えて待っていました。もう一つ正直に申し上げて,最初は「楽にこなせるんじゃないか」とタカをくくっていました。まことに不謹慎で,反省するところ大です。
 この反省は一昨年7月,会長エレクトがスタートした時に始まりました。立野会長(当時)の一挙手一投足を見て「これは大変」だと。昨年7月,「もう逃げも隠れもできない。タカをくくるんじゃなくて,腹をくくってやるだけやろう」という心境に至りました。
 今,この1年が実に長い時間だったというのが実感です。心豊かな会員とご家族の皆さん。有能で心配りの行き届いた事務局の皆さん。そして,先人たちが営々として育んできた大阪ロータリーという組織。この1年,すばらしい環境で,楽しく,充実した時間とともに役目を果たすことができました。

寄ってたかって

 本年度は「寄ってたかって明るく奉仕を,そして心豊かな毎日をご一緒に」という,長めの方針を定めました。
 国際ロータリーゲイリーホァン会長が定めたテーマが「ロータリーに輝きを(LIGHTUPROTARY)」。当2660地区の泉博朗ガバナーが掲げた方針が「一人一人の輝きであなたの地域を輝かそう(LIGHTUPOSAKA)」。私の方針はお二人の方針に従ったものです。その表現に従って翻訳すると「会員一人一人の想いが寄り集まって(寄ってたかって)大きな輝きとなり,その輝きがまた一人一人にとって新たな心の豊かさをもたらす―そんな想いを一緒に共有できるクラブでありたい」ということになります。
 私自身が関わった活動について言うと,今年度は結構たくさんありました。
 まず他クラブとの関連です。当クラブがスポンサークラブになった門司RCと今治RC(1934年),金沢RCと徳島RC(’35年)の四つの80周年行事に,私と岡島幹事で手分けし,あるいは2人で参加しました。それぞれ伝統の重み,風格を持ち,地域での社会事業,文化活動に重要な役割を果たしています。
 年1回の東京RCとの定例会合は,今年度は大阪が担当。京阪神の3ロータリークラブでの会合は持ち回りで年3回ですが,それぞれ持ち味の違いがあります。
 IM6組の会長,幹事会は年4回。毎回各ロータリークラブの活動状況の報告があり,他クラブの厳しい状況を聞くにつれて,当クラブの地域での役割を考えさせられました。本年度の特別プログラム「ロータリーデー」関連の活動の一つが5月のロータリーフェスティバル。中之島公会堂で行われ,オープニングパレードに参加しました。立野ガバナー年度がスタートします。その準備として立野ガバナーエレクトが出席されたサンディエゴでの国際協議会の報告会が2月,PETS&地区チーム研修セミナーが3月。4月には地区研修・協議会をホストクラブとして運営しました。地区大会は12月4日(金),5日(土)です。
 みおつくし奨学金制度は本年で3年目です。贈呈式を今年は家族旅行会の旅行先,会津で実施しました。奨学生6名中4名,それから,お世話をいただいている宮古東RC,青森RCの方も参加していただいて,両者の共通の場を持つことができました。
 既存事業所会員の後任者の入会,平たく言えば女性の入会は,時間をかけ,意見のある方に話を伺いました。議論の中で,クラブの運営について考えるべき点が浮かび上がってきたと思っています。

委員会活動の実り

 五つの奉仕部門を中心に,各委員会の活動をなぞってみたいと思います。
 まずクラブ奉仕委員会。新クラブ定款,クラブ細則を発行しました。中長期にわたる戦略計画委員会も設置。委員長は佐伯副会長です。会員全員に対してアンケートを実施し,数字はまとめてあります。
 職業奉仕委員会では,出前授業を今年も花乃井中学校と大和田高校で実施,次年度は天満中学校からも希望があるそうです。花乃井中学校は職業体験学習も希望,これは五つの会員の会社の協力を得ました。職場見学は難波委員長のご厚意で,千里に建設中の新サッカー場と大文化商業施設を見学しました。四つのテスト委員会活動では,Rマークを刻んだ味わいグラスを作りました。嘉納逸会員のご厚意で,冷酒をセットして会員の皆さんにもお配りしました。10月には職業奉仕月間の記念例会を実施し,大阪大学の下條教授にお話をお願いしました。社会奉仕委員会では,毎年恒例の「橋洗い」に参加。12月の例会卓話には皇學館大学の桜井教授から「福祉と神道について」という話を伺い,フォーラムでは「社会福祉とその現状」をテーマに宗教と福祉について話し合いました。5月の「ロータリーフェスティバル」では会員1人2千円の負担金とそろいのポロシャツの購入要請をお受けしました。事務局に洗濯を終えた十数着がありますので,橋洗いなどにぜひ使ってほしいと思います。
 国際奉仕委員会では,スイスと日本の国交樹立150周年記念事業に協力しました。フィリピン・ルバング島の飲料水設備設置はメルボルンRCとの共同事業で,10月に樋口信会員が現地を視察。2月の世界理解月間記念例会では「ネパールの現状と開発課題」との卓話で,JICAのネパール担当課長である尾藤さんから話を伺いました。ネパールの地震災害は今後も支援を検討します。
 青少年奉仕委員会では,今年度はニコニコキャンプに会員のお孫さんとその友人のお二人の児童が参加しました。RYLAには,大阪RACの会員1名が参加しました。9月の青少年月間記念例会には大阪RACの会員,相愛IACの生徒を招き,例会後のクラブフォーラムにはRACの会員も4名参加。「若者と対話し,共に元気になろう」のテーマで,元気に話し合いました。ソウルRCとのRAC会員の交流会では,4名のソウルRAC会員を受け入れ,夕食会を開催しました。薩摩会員には大変お世話になりました。

豊かな場に感謝

 友好委員会では秋の家族会が盛会でした。新設の趣味の会「謡曲」の皆さんがオープニングでお披露目。ロータリーデー企画では,水野明人ポール・ハリスさんに登場いただきました。メインのばんばひろふみさんの歌を懐かしく思われた方もたくさんおいででしょう。最後は恒例の大阪RCの誇る「グリークラブ」の熱唱。これが家族会です。
 新年初例会は恒例の家族デイ。蔵田先生ご紹介の若い方々の尺八演奏とピアノ演奏がありました。新年懇親会は樋口武男会員の叙勲を祝い,49名の方に参加いただきました。
 家族旅行会は桜満開の福島で実施。三春の滝桜,会津若松城の桜が同時に満開で,みおつくし奨学生関係の皆さんも桜見物,夜の懇親会も楽しんでいただけたと思います。
 ロータリー財団委員会では,ロータリー財団月間の記念例会で地区財団委員会溝畑委員長から卓話をいただきました。財団への寄付目標額は1人当たり130米ドルの設定でしたが,4月末の段階で既に172米ドル。大幅に目標を達成しています。米山奨学会委員会では,ベトナムからの米山奨学生,グエン・フォン・タオティさんの受け入れは3月で無事終了。吉本圭委員長にお世話いただきました。
 S.A.A.では,例会の食事内容に工夫が見られました。ニコニコ箱は,本来のニコニコとみおつくし奨学金の2本立てで変わらぬご協力をいただきました。
 このほか,いくつもの委員会でたくさんの会員の皆さんが活躍されました。20にも及ぶ趣味の会は会員相互の交流の場として貴重な存在です。こうした活動を時間の都合で紹介できないのは大変残念です。
 この1年,大阪RCという心豊かな場を,皆さんのご協力でご一緒できたことに感謝いたします。ありがとうございました。

会 員白川 基光君(ソフトウェア開発)

感謝の言葉

直前会長 立 野  純 三 (金物製造)

卓話者紹介 : 1947年生まれ。甲南大学法学部卒業。’70年(株)青木建設入社。’73年(株)ユニオン入社,’90年同社代表取締役社長。本業の傍ら’87年大阪青年会議所理事長,’90~2004年セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン理事長。’07年~’08年大阪市教育委員会委員長など種々の団体でも活躍。当クラブ入会1989年,理事・委員長を歴任。2015~16年度2660地区ガバナー。

 山本雅会長,本当にお疲れ様でした。代表して感謝の言葉を述べさせていただきます。

 本年度は会長として,大阪RCの歴史を変える転換点とも言える大きな案件を,多くの会員と対話し,多くの時間を費やして説得してくださいました。既存事業所会員の後任会員入会には適切な解決への道をつくっていただき,心から感謝いたします。

 90周年の記念事業「みおつくし奨学金」の奨学金贈呈を,宮古市と大阪市の中間点となる旅先の福島でやろうと提案されたと伺っています。すばらしい贈呈式だったと聞いています。

 また遠方の子クラブが軒並み80周年を迎え,そのクラブにすべて出席し,すばらしいスピーチをされたと伺っています。毎年行っている東京・京都・神戸RCなどとも,一層親睦を深められたのではないでしょうか。  最後に私事になりますが,2660地区ガバナーエレクトとしての活動が本格的に始まり,2月のサンディエゴ国際協議会の報告,3月の会長エレクト研修セミナー,4月の地区研修・協議会をホストクラブとして開催,多くのクラブ会員の動員,協力をいただいたことに改めて御礼申し上げます。

 この1年,山本雅会長のお人柄で大阪RCを明るく楽しくリードしていただいたことに感謝するとともに,支えてこられた佐伯副会長,岡島幹事,スタッフの皆様,本当にご苦労様でした。ありがとうございました。