1948年生まれ。’71年甲南大学卒業,’73年米国ノックス大学卒業,同年丸紅(株)入社,‘77年三宝電機(株)入社,現在に至る。当クラブ入会’97年9月。2003年幹事,’07趣味の会(長),’10年社会奉仕(長)理事,’13年R情報(長),’14年R財団(長)理事。
国際ロータリー(RI)と当クラブの歴史を,おさらいを兼ねて簡単にご紹介をさせていただきます。
1905年,アメリカのシカゴで39歳の弁護士ポール・ハリス(Paul Harris)が,3人の友人と「一人一業種」と「定例の会合」を原則とした職業人の親睦を深める会を始めました。例会場も世話役も輪番制で行うということで,ロータリークラブ(RC)と名づけられました。事業の経営者,団体の代表者・役員だけではなく,法律家,医師,宗教家と多くの業種にわたって入会を勧めることになりました。
日本では,三井物産のアメリカ現地法人の代表者として既にダラスRCの会員であった福島喜三次氏が1920年に帰国をされた後,米山梅吉氏とともにチャーターメンバー25名を集めて,10月20日に創立総会を開催し,翌1921年4月に国際ロータリー(RI)から正式に東京RCとして認証を受けました。
その福島氏が1921年大阪赴任となり,星野行則氏と大阪でのロータリー設立を語り合い,翌1922年春,訪問実業団の一員として渡米時にシカゴ本部を訪ね,当時のペリー(Perry)幹事と面談して,大阪での設立に関して全権の委嘱を受け帰国しました。その年の秋,11月17日に志を同じくする25名のチャーターメンバーが大阪RC創立総会を開催して,翌1923年2月にRIから正式加盟承認をいただきました。
その後,太平洋戦争間近の1940年8月,時局に鑑みまして国際ロータリー(RI)を一時脱退いたしました。ただし,このクラブは「金曜会」として存続をいたしました。
戦後の1948年(昭和23年)9月,当時の事務総長でありましたジョージ・R・ミーンズ(George R. Means)氏が来阪され,復帰相談をさせていただき,翌1949年(昭和24年)7月,ミーンズ氏の大きな尽力によりましてRIへの復帰を果たすことができました。その後,ミーンズ氏の存命中は,この大阪RCの名誉会員に就任をしていただいております。
RIの主体はRI理事会で,管理事務担当として「事務総長」,そして各地区の管理者として「ガバナー」が任命されております。ロータリーの目的を推進するために,大別して5つの奉仕部門があります。まずクラブ奉仕部門,職業奉仕部門,社会奉仕部門,国際奉仕部門,青少年奉仕部門の5つでございます。きょうは,そのクラブ奉仕部門が担当の例会となっております。
バリー・ラシンRI会長の本年度のテーマ「Be The Inspiration(. 前向きな発信者としてインスピレーションになろう)」を受けまして,森下俊会長のスローガン「Deep Communication and Take Action.(対話を深め行動しよう)」に沿った活動を補佐してまいります。
クラブ奉仕委員会ほか10の委員会がございますが,本日は8委員長にお越しいただいており,順番に本年度の方針並びにご要望についてお話をいただきます。
会員選考(職業分類)委員会
委員長 早 嶋 茂 君(書籍販売)
この委員会は前年度の会長が就任する慣例になっており,委員長を仰せつかりました。新規入会候補者の推薦書をもとに,その選考と職業分類について検討する業務を担っています。本年度の所属委員は20名おられ,7月20日に早速本年度最初の委員会を開催いたしました。
職業分類は,46の大分類と169の小分類からなっています。46の大分類のうち,現在該当する会員がおられない分類が10ございます。農業・水産業・鉱業・石油工業・ゴム工業・皮革工業・非鉄工業・硬貨製造・行政・文化施設の10の大分類で会員がおられません。
特に農業・水産業・鉱業・石油工業・皮革工業・非鉄工業の6つは,現在の職業分類で構成されるようになりました2002年8月以降では入会実績がありません。この分類にお心当たりの候補者がおられれば,ぜひご推薦いただければ幸いです。
ロータリー情報委員会
委員長 佐 川 泰 宏 君(教 育)
何かスパイ組織のトップみたいな委員会名ですが,決してそういうことではございません。私の主な仕事は,新入会員の方の職場訪問です。今期に入ってすぐ,何と1ヵ月の間に6名の方の職場を,熱中症の恐怖と戦いながら回ってまいりました。そのうち4名の方は,既に先週の例会で入会されました。これからも,新入会員の方の入会のご意思の確認と,会の説明を続けていきたいと思います。
また,クラブフォーラムの司会も情報委員会の仕事です。会員は増やせばいいというものではないと思います。やはり大阪RCにふさわしい方を選考委員の方によく選んでいただいて,告知期間を経て皆さんのご承認をいただく。こういうことを続けていきたいと思いますので,ご協力よろしくお願いします。
規定委員会
委員長 吉 本 晴 之 君(不動産経営)
ロータリー活動全般について提案を行う決議案や,RIの定款や細則を変更する案件についての制定案をご提案いただきますと,これを委員会で検討し,理事会に答申いたします。
規定委員会は,今年4月6日の例会で3件の決議案について例会で決議をいただき,会員の総意を得て地区ガバナーに提出いたしました。これらの決議案につきましては,地区規定委員会で審議され,地区内クラブの賛同をいただきましたので,2660地区からRIに提出されております。RI「2019規定審議会」は来年の4月にシカゴで開催の予定でございますが,この審議会には,当クラブの立野パストガバナーが2660地区代表議員としてご出席の予定でございます。
友好(出席)委員会
委員長 近 藤 雅 彦 君(泌尿器科医)
今年度のRI会長のテーマが「Be The Inspiration」,大阪RC森下俊会長は「Deep Communication and Take Action」というスローガンです。会員相互の対話を深めていこうということで,まず例会に出てDeep Communicationを実践してください。具体的には96周年記念秋の家族会,春の家族旅行会がメインになりますが,新年の叙勲懇親会,長寿会員のお祝い,家族デイなどにも積極的なご参加をお願いします。今年度もテーブルミーティングの充実を継続していきます。より深いCommunicationがとれます。
ゲストが来られたときに,テーブルに案内してそのままというイメージがありますが,丁寧なクラブですと,席までついて来てくれて,そのテーブル全員に紹介をしてお話をしていただくというようなクラブも。今年の身近なActionとして,ゲストのためのアテンドを充実させたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
プログラム委員会
委員長 福 井 澄 郎 君(放 送)
私はかつて,テレビのプログラムを組む仕事をしておりましたので,「お前,プログラム委員長をやれ」という森下俊会長のご命令でこうなったと思っております。森下俊会長には,番組審議委員会の委員長をやっていただきましたので,断るわけにはいかないということです。
あらゆる職業分野の一流の方々16人にプログラム委員として名を連ねていただいていて,それぞれ原則2回ずつ卓話を担当していただくことになっております。卓話だけで十分に会費の元がとれると思っておりますので,充実させていきたいと思います。
特に来週の卓話は,これまで何回もお願いをして,やっとスケジュールが合った中村鴈治郎さんに3度目となる卓話をしていただきます。どうぞご期待をしてください。もし,こういう話を聞きたいというご希望がありましたら,何とかそれを実現させるべく努力をしていきます。
唱歌委員会
委員長 米 田 哲 二 君(音 楽)
引き続き,唱歌委員長を担うことになりました。ソングブックの表紙の裏に「歌はロータリアンの心を一つに結びます。大きい声で歌うロータリークラブはよいロータリークラブです」と書かれております。歌になじんでおくため,14曲のロータリーソングを,必ず年に2回は歌うことにしています。間違ってもいいから,ぜひ大きい声で歌っていただきたいと思います。
「六甲おろし」を歌う機会があればと思っていたのですが,ぜひ「六甲おろし」を歌えるように阪神タイガースに頑張ってもらいたいと思います。オリックスの応援歌も機会がありましたらぜひ歌いたいと思います。唱歌の時間はかなり短いですけれども,14曲と愛唱歌,それぞれの季節にふさわしい歌を,自然を慈しみながら歌いたいと思います。
広報(雑誌)委員会
委員長 新 倉 雄 二 君(広 告)
RIの戦略的優先事項である公共イメージと認知率の向上のため,積極的にPRし,推進していきます。
RIにもデジタル化の波が進んでおり,ローリー情報をいかに共有していくかという状況の中で「My ROTARY」についてお話します。「My ROTARY」に登録し,ページを開いていくと,ロータリーの様々な情報が満載されていて,世界のいろいろな奉仕活動の紹介,クラブ単位の活動状況,あるいはロータリー賞の目標設定など,いろいろな形でロータリアンの必要な情報が入っています。
2660地区で登録しているメンバーは約50%です。残念ながら大阪RCは7月末現在で13%という状況で,ぜひ,ロータリアン一人一人の情報のためにも,まずはご登録していただきたいと思っております。そんなに難しいことではございませんので,案内チラシを持って帰っていただき,お暇なときに登録していただければと思っています。
趣味の会委員会
委員長 土 井 洋 三 君(美術品販売)
趣味の会委員長を何回目か忘れるぐらいやっていますが,来年は後期高齢者になりますので,今年度をもって趣味の会委員長を卒業したいと思います。
近藤雅友好委員長がおっしゃったように,例会の出席,そしてテーブルミーティング,これはメークアップになります。趣味の会はメークアップになりません。ただ,共通の趣味を通じて,ゴルフであろうが,上海クラブという麻雀であろうが,同一の趣味を通じて友達になる。特に2~3年で異動される転勤族の皆さんは,ぜひ2つ以上の趣味の会に所属していただいて,大阪RCに仲間をつくっていただきたい。
私はもう30何年いますが,昔の仲間,いまだに東京に行っても,地方に行っても,会う人がいます。そういう仲間,それは転勤族の方です。趣味の会を通じて,共通の趣味を通じてなら,同じ共通の話ができる。そういう仲間をつくっていただきたいと思います。
嘉納 秀一クラブ奉仕委員長
最後に「ニコニコ箱」について,お話しさせていただきます。当初は「罰金箱」で,現在も海外では「Fine Box」(FineはPenaltyの意味),として現在も続いております。大阪RCでは1936年に,何かよいこと,自祝のときにもニコニコと自発的に入れることとして,今日では日本国内のクラブでも「ニコニコ箱」として実施されているようです。
ちょうど,いい時間になってまいりました。例会後,クラブフォーラムを開催いたします。ただいまお話をいただいたクラブ奉仕の構成委員会の具体的な方策について,追加説明をしていただきますとともに,皆様からも気軽にお話を伺いまして,今後の活動につなげてまいります。
「趣味の会」一覧:
観劇・古美術古建築巡覧・コレクター訪問・歴史をきく・ゴルフ(大阪ロータリーゴルフ・鳴輪会・茨輪会・宝輪会・廣輪会)・ホロニガ談笑会・ささ・味を楽しむ・グリークラブ・洋酒をたしなむ・テニス・シャッターバグズ(写真同好会)・上海クラブ・茶の湯を楽しむ・邦楽(清元)・山遊会・クッキング倶楽部・謡曲
以上,22の集い