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2020年1月10日(金)第4,744回 例会

ニューイヤーコンサート

出演者プロフィール

バイオリン : 松岡 井菜氏

相愛大学音楽学部特別演奏コース及び同大学音楽専攻科卒業。在学中小栗まち絵氏に師事,3度,学長賞を受賞。5歳よりバイオリンを始め,「佐渡裕とスーパーキッズオーケストラ」1期生。第64回全日本学生音楽コンクール高校の部全国第1位。第23回ABC新人コンサート最優秀音楽賞受賞。関西フィル,大阪交響楽団,セントラル愛知交響楽団などと共演。2013~’16年度公益財団法人青山財団音楽奨学生。’19年エリザベート王妃国際コンクールセミファイナリスト。現在,ウィーン国立音楽大学在籍,Michael Frischenschlager氏に師事。

ピアノ伴奏 : 田口 友子氏

相愛高校音楽科を経て相愛大学音楽学部器楽学科卒業。同大学ピアノ研究科修了。第18回摂津音楽祭伴奏賞,第19回京都芸術祭優秀協演賞受賞。1997年スペイン・トロエッラ音楽祭に出演。器楽,声楽の伴奏者として多数のコンクールや演奏会に出演している。相愛大学演奏助手,大阪芸術大学伴奏要員,相愛大学非常勤講師。


 解説  米田 哲二君(音 楽)
 本日はバイオリニスト松岡井菜さんの演奏 をお楽しみください。松岡さんは相愛大学音 楽学部特別演奏コース及び同大学音楽専攻科 を卒業,ウィーン国立音楽大学に在籍してお られます。
 松岡さんの演奏は,どこからあれだけのエネルギーがあふれるのかなというような情熱とエネルギー,そして音が非常にきれい,それに歌心がすばらしいですね。彼女に聞きましたけれども,オペラが好きで,パバロッティとマリア・カラスが好きだということで,われわれ声楽家からいって,マリア・カラスは歌心と芝居心のある最高峰のすばらしい歌手ですけれども,彼女が好きだということを聞き本当に驚きました。
 曲目を少しご説明させていただきます。


― ―♪フリッツ・クライスラー作曲
「愛の悲しみ」「美しきロスマリン」「愛の喜び」
(古典舞曲三部作)


 クライスラーはオーストリアで生まれたユダヤ系の人です。ユダヤ系の方というのは音楽の才能,そしてもちろん学術-アインシュタインもそうですけれども,すばらしい方々を輩出しています。クライスラー(1875年-1962年)は,最終的にはアメリカに亡命しましたが,19世紀末のウィーンで活躍しました。「愛の悲しみ」「美しきロスマリン」「愛の喜び」,これはクライスラーのワルツ3曲ですが,愛の喜び,悲しみ,そして愛らしい女性の象徴を歌うように表現しております。古典舞曲三部作になります。

― ―♪ニコロ・パガニーニ作曲
「24のカプリース」より第11番・第15番


 パガニーニ(1782-1840年)はイタリア出身のバイオリニストで,18世紀から19世紀にかけて活躍しました。そのすばらしい演奏技術は,悪魔に魂を売り渡した代償として手に入れたのではないかと,「バイオリンの鬼才」と言われていました。彼の楽譜はあまり残ってないようで,演奏技術も非常に難しいです。

― ―♪パブロ・デ・サラサーテ作曲
「ツィゴイネルワイゼン」


 サラサーテ(1844-1908年)はスペインの名バイオリニストです。皆さんよくご存じだと思いますが,「ツィゴイネルワイゼン」は「ジプシーの歌」という意味です。ジプシーの歌心と,そしてテクニックと,非常に聞きごたえのある曲でございます。
 学生時代の松岡さんの演奏を知っているのですが,その中音の豊かさ,そして歌うように表現できる演奏技術,本当にすばらしい演奏をしていただけると楽しみにしております。


アンコール
― ―♪ジュール・マスネ作曲
歌劇「タイス」より「タイスの瞑想曲」

(会場からの盛大な拍手に包まれて閉幕)