大阪ロータリークラブ

MENU

会員専用ページ

卓 話Speech

  1. Top
  2. 卓話

卓話一覧

2018年7月6日(金)第4,677回 例会

新年度を迎えて

森 下  俊 三 君(高速道路管理)

会 長 森 下  俊 三  (高速道路管理)

1945年生まれ。’68年名古屋大学工学部卒業。’70年同大学院工学研究科修士課程修了。同年電電公社(現NTT)入社。2002年NTT東日本代表取締役副社長。’04年NTT西日本代表取締役社長。’09年大阪府公安委員会委員(~現在)。’11年(財)関西情報センター会長(~現在)。’12年阪神高速道路(株)取締役会長(~現在)。当クラブ入会’07年9月。’15年プログラム委員長。財団マルチプルフェロー。

 会長を拝命し,身の引き締まる思いをしております。伝統ある大阪RCの発展のため最大限の努力をしてまいります。新年度を迎えるに当たって,私の考えをお話しします。

今年度のテーマ

 RI会長バリー・ラシンさんのテーマは「BE THE INSPIRATION」,日本語の翻訳では「インスピレーションになろう」で「INSPIRE」には,感動させる,奮い立たせる,鼓舞する,元気づけるという意味がありますが,「インスピレーションになろう」は,直訳すれば「奮い立たせる人,あるいは鼓舞する人,元気づける人」といった意味合いでしょうか。

 私流に解釈しますと,世界が抱える多くの課題を解決するために,ロータリークラブやみずからの職業において,ロータリアンがよい変化を生み出すとともに,周りの人々,さらには地域社会の人々に対して,社会の課題を解決に向けて変化への勇気を与えるとともに,心を一つにして創造的な変化をリードする人間になろうということではないでしょうか。変化を生み出すとともに,周りの人々が変化に取り組むように刺激と勇気を与える人になる,そしてその人たちと一緒になって,その変化をみずからもリードする行動人になろうということだと解釈しております。

 「BE THE INSPIRATION(インスピレーションになろう)」を実践するため,本年度のクラブの運営のスローガンを「Deep Communication and Take Action. (対話を深め,行動しよう)」としました。国際ロータリーでいう活動の分野は,人道的支援,ポリオ撲滅,そして6つの重点分野であり,この活動に多くの人が関心を持って参加するように,ロータリアンは積極的に行動しようということだと思います。

 産業構造が大きく変化している今日,ロータリアンもみずからの職業をどのように変えていけばいいのか,そして職業を通じて世の中にどのように変化をもたらしていくかは大きな課題であり,私の考えをお話しします。

 世界の課題を解決していくため,みずからの職業において「インスピレーションになろう」をどのように実践していけばいいのか。産業界の大きな変化に適応して「変化」を生み出していく方法の一つに,オープンイノベーションがあります。そのキーワードは「つながる」で,自社の強みを生かしながら他社の知恵や技術を組み合わせ,新たな価値を生み出す形態ヘトランスフォームすることで新たな発展を実現するという考えです。

 イノベーションを起こすには,「緩やかな人脈」が大いに役に立つということです。大阪RCは,多種多様な業種で活躍されている方々の集団ですから,優れて質の高い「緩やかな人脈」の場と言えます。

 変化を起こしていくには,ロータリークラブの例会のみならず,テーブルミーティングや各委員会,趣味の会,他クラブとの交流会などに参加し,多くの方と交流して対話を深めていただくことで,「緩やかな人脈」を形成していただければと思っています。

 昨年度RI会長の提唱する「変化をもたらす」から,本年度の「インスピレーションになろう」を大阪RCで実践していくため,会員相互の対話をより深め,会員がみずからの事業や立場で,従業員や周りの人,地域の方とともに社会を元気づけるために行動していけるよう,当クラブの活動を活発にしていくべく努めたいと思います。

地区の年度方針

 第2660地区の年度方針は10項目あります。

1. ポリオ撲滅への協力 2. ロータリー賞の受賞を目指す 3. ロータリー財団と米山奨学金への協力 4. 会員基盤の増強 5. ロータリーのIT化への協力と公共イメージの向上へのチャレンジ 6. 戦略計画を活用してクラブの中長期ビジョンを策定 7. 新IM内の親睦と情報交換の推進 8. ハンブルグ国際大会,地区大会,地区事業への積極的参加 9. 地区ロータリーデイへの参加 10. 地区のスリム化,効率化,運営の合理化,財務ルールの徹底――です。

 地区方針に関連して触れておきたいことが2点あります。1点目は,ロータリーのIT化への協力です。国際ロータリーの事務処理がIT化されてきており,各ロータリークラブもIT化が求められています。会員の「My ROTARY」への登録と「クラブ・セントラル」の活用を考えていただきたいのです。

 2点目は,新IMです。今年度より新しいIMがスタートします。より情報交換を活発にし,親睦を深めつつ切磋琢磨し,各クラブが活性化することが目的です。交流を通じてインスピレーションの実践についての意見を交換し,さらに理解を深められると期待しています。

地区ビジョン

 4月の地区研修・協議会で発表された2660地区の地区ビジョンは3項目です。

 1. 私たち2660地区はRIテーマを理解し,地域の特性に合った活動をすることにより具現化します。2. ロータリーの原点である親睦と職業奉仕を根幹とし,世界及び地域社会でよい変化を生み出します。3.それぞれが「魅力ある・元気ある・個性ある」クラブになることを目指します。

 地区が策定したビジョンを踏まえ,クラブの将来のあるべき姿についても,考えていただければと思います。2つ目の「世界及び地域社会でよい変化を生み出す」につきましては,大阪RCとしての取り組みを議論していただけないかと思っております。

 不慣れでご迷惑をおかけするかと思いますが,見逃していただきますようお願いします。