大阪ロータリークラブ

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2015年7月3日(金)第4,540回 例会

新年度を迎えて

吉 川  秀 隆 君(理髪店用備品製造)

新年度会長 吉 川  秀 隆  (理髪店用備品製造)

1949年大阪市生まれ。’72年日本大学経済学部卒業,東京日産(株)入社。’74年タカラベルモント(株)入社。ベルモント化粧品(株)取締役,タカラベルモント(株)常務取締役などを経て,’89年同社代表取締役社長。’99年同社代表取締役会長兼社長に就任。’90年当クラブ入会。IACや雑誌委員長,S.A.A.を歴任後,’98年クラブ幹事,2005年理事・青少年奉仕委員長,’13年理事・副会長。米山功労者及びマルチプルフェロー。

 1922年設立の当クラブの歩み,すばらしい先輩諸氏の功績を拝見すると,会長という責任の重大さに身の引き締まる思いです。また,十数年ぶりに大阪RCから2660地区ガバナーとして立野純三会員を輩出しました。そのホストクラブとして,立野ガバナーの支援と,来たる当クラブ創立100周年に向けて,この1 年間精一杯努めてまいります。

ロータリーとの関わり

 私は1990年に当クラブに入会させていただき,早いもので25年になります。’98年に幹事役を仰せつかり,姉妹クラブのメルボルンRCを上山英介会長と公式訪問したり,六甲山で少年少女ニコニコキャンプを開催したりと,何かと行事の多い年でした。

 その頃は本業も忙しく,世界中を飛び回っていましたが,幹事の間はどうしてもホームクラブ100%皆出席をしたく,例会に間に合うようロサンゼルスから前日帰国し,例会後直ちにロサンゼルスへ戻るという努力もあって,皆出席を達成できました。

 入会した’90年度は,父,吉川秀一が会長に選任されていましたが,前年に体調を崩し,会長を辞退した後,逝去しました。急遽,ロイヤルホテルの高橋忠介会員に会長を引き受けていただいたことを懐かしく思います。そして,25年たった今,私が会長をお引き受けしたことに感慨深いものがあります。

 私の職業分類は「理髪店用備品製造」です。1921年の創業時の社名は宝鋳造所でした。小さな鋳物工場で日用鋳物を製造していましたが,やがて理容椅子の製造会社から鋳物ホーロー部品の製造を受注するようになりました。そこで理容椅子に着目し,当時,帝国ホテルの理容室で使われていたアメリカ製の椅子を手本に,1931年ぐらいから製造を始めました。これが現在の基幹事業になっている理美容分野進出のきっかけです。

メインテーマは「夢」

 本年度の国際ロータリー会長はスリランカ出身のラビンドラン氏です。掲げられたテーマは「世界へのプレゼントになろう(Be a giftto the world)」です。どれほど得たかではなく,どれほど与えたかによって人生の価値は判断されるものであり,私たちはロータリーを通じて世界にプレゼントすることで,誰かの人生や世界に真の変化を起こせるということを意味しています。

 この方針を受け,立野ガバナーも「変革を!ロータリーを通じて奉仕(プレゼント)を!」という地区方針を立てられました。具体的には,「ポリオの撲滅に協力」「会員増強」「戦略計画委員会の設置」「地区改革を目指し,地区が主催する事業を減少させ,ロータリーはあくまでもクラブが主体であることを認識していただく」「ITの活用」など7項目です。

 立野ガバナーの方針を受け,私は当クラブの本年度のメインテーマは「夢」にしたいと思います。近年,会員数が減少傾向にありますが,歯止めをかけるには,ロータリーの魅力を生き生きと伝えるための行動が不可欠となります。「夢と心のこもったプレゼント(奉仕活動)」がその原動力になると思います。大阪RCが「夢」に満ちあふれた時代に向けての変化の先駆けとなるよう,願いを込めて次の方針を設定しました。

 ①昨年度設立された中長期の重点方針を定める「戦略計画委員会」を充実させ,さらに魅力あるクラブづくりに取り組んでいきます。

 ②家族会のさらなる充実。会員が生き生きと活動していくためには,家族の協力がなくてはなりません。秋・春の家族会はより充実したものとなるように開催します。

 ③「宮古・大阪みおつくし奨学金制度」の継続。東日本大震災復興支援は今後も実施しますが,その中でも当クラブの中心的な事業として,奨学金を継続していきます。「みおつくしニコニコ」ヘの協力をお願いします。

 ④何度も申し上げますが「会員の増強」です。皆様方の意見を伺いながら,当クラブの魅力を積極的に発信していきたいと考えています。

晩餐会はインパクトを

 最後に,本年12月4,5日に開催される「国際ロータリー第2660地区大会」について,お願いを申し上げます。大会初日の4日金曜日は,夕刻の「RI会長代理夫妻歓迎晩餐会」からのスタートとなります。例年,お昼から開催していた分科会はありません。ラビンドラン会長ご自身がお越しになる可能性はなく,会長代理をお迎えすることになります。

 大会初日の行事となる晩餐会は強いインパクトを,ということで,「大阪もんの旬の食材」を使った特別メニューをロイヤルホテルにお願いしています。エンターテインメントもスペシャルで,関西二期会によるウィンナ・オペレッタ等を予定しています。

 2日目は,11時からこの大会のために海外から帰国される庄司紗矢香さんのヴァイオリンと小菅優さんのピアノの豪華なデュエットコンサートで開始されます。昼食をはさみ,午後1時過ぎから本会議です。例年の開会式典に加えて,3時すぎから,「関西発の医療イノベーション-最先端研究から創薬へ」をメインテーマに,当クラブ元会長の岸本忠三先生と京都大学の本庶佑先生による基調講演,そして,当クラブ会員の本田孔士先生,会長エレクトの宮原秀夫先生の司会で,当クラブならではの職業奉仕,社会奉仕事例についてのシンポジウムが開催されます。

 この1年,未来まで夢あふれる大阪RCを目指して,ポジティブに頑張っていきますので,皆様方にご協力をお願いしまして,新年度のご挨拶とさせていただきます。