大阪ロータリークラブ

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2013年11月8日(金)第4,463回 例会

ロータリー財団と変革について

塩 野  秀 作 氏(香料製造)

ロータリー財団委員会
委員長
塩 野  秀 作  (香料製造)

1952年生まれ。’76年慶応義塾大学商学部卒業,出光興産(株)入社。’83年塩野香料(株)入社,’90年同社取締役,’01年6月から同社代表取締役社長。’02年10月当クラブ入会。

ロータリー財団月間にちなんで

 ロータリー財団委員長の私がロータリー財団月間にちなみまして「ロータリー財団と変革について」というテーマでお話をさせていただきます。

 今年2月23日,地区ロータリー財団補助金管理セミナーに出席しました。ロータリー財団地区委員長から「新補助金モデルとクラブ資格認定」について説明がありました。2013~14年度,全世界のクラブに「Future Vision Plan (略してFVP,未来の夢計画,財団の新補助金モデル)」が導入されます。

 まず,財団の成り立ちからお話しします。1917年,国際ロータリー(RI)に基金(ファンド)が設立されました。6人目の国際ロータリー会長アーチ・クランフが「基金をつくり,世界的な規模で慈善・教育・その他社会奉仕の分野で何か良いことをしよう」とアトランタ国際大会で提案。この基金が発展しまして,1928年に国際ロータリーのロータリー財団として独立しました。そして1983年には,アメリカのイリノイ州の州法に基づきまして,非営利の財団法人となって現在に至っております。

 次に財団の使命とは何か。現在では「人々の健康状態を改善し,教育への支援を高め,貧困を救済し,世界理解,親善,平和を推進する」となっております。財団の標語は「世界で良いことをしよう」です。寄付は「補助金として,受益社会に持続可能な変化をもたらす活動に役立てられる」となっており,それ以外には使えません。

ロータリー財団の活動について

 ロータリー財団の運営は,財団管理委員会のもとで行われています。財団管理委員会は国際ロータリーに併設され,管理委員長は国際ロータリーの元会長の歴任者が任期1年で務めます。管理委員15名,任期4年です。うち4名は国際ロータリー元会長が務めます。実際には,財団へ寄付した人に一切金銭的な恩恵はないと厳格に決められています。

 財団の活動は,大きく分けると3つ。1つ目が教育プログラムで,世界平和奨学金などの奨学金制度。2つ目が人道的補助金プログラムで,人道的な国際奉仕プロジェクトを支援します。3つ目は特別プログラムで,ポリオ撲滅運動であるポリオ・プラス。これが大変有名ですが,地球上からポリオを撲滅しようと現在も活動しています。

 財団が「Future Vision Plan(未来の夢計画)」を行わなければならない理由ですが,ロータリークラブが他国のロータリアンと協力して国際的な人道的プロジェクトを支援する「マッチング・グラント」の件数が増え,資金が枯渇しいていることが挙げられます。

 また,①15分野のプログラムがあって,それぞれ資金援助して欲しいという話が国際ロータリーのほうに上がってくる②多数の少額補助金の取り扱いは経費上効率が悪い③ロータリーのブランドイメージが低い――なども,「未来の夢計画」を実施する理由です。

 実は,2013~14年度の国際ロータリー会長のテーマは「ロータリーを実践し,みんなに豊かな人生を」。会長のロン・バートン氏から出ています。新補助金モデルとは,クラブと地区が実施する人道的・教育的プロジェクトを支援するもので,ロータリー財団の新たな時代の幕開けと言われています。

大阪ロータリークラブの寄付状況

 それではロータリー財団への大阪RCの寄付状況についてお話しします。2012~13年度を見ますと,普通寄付が7,800ドル,特別寄付,これは個人寄付になりますが4万700ドル。それから特別寄付のクラブ扱いが3,475ドル,今日の節約メニューでお願いするもので,ポリオ寄付にあてられることになっています。合計5万1,975ドルでした。地区の目標は1人当たり130ドルですが,前年度では大阪RCは1人当たり204ドルの寄付をしていただいています。

 ロータリー財団への寄付ですが,2011年4月1 日から,ロータリー財団への寄付も公益財団法人の認定を受けまして,税制上の優遇処置が受けられるようになっています。そういうことですので,皆さんもふるってご寄付を願えればありがたいと思っております。

 個人寄付のお願いですが,地区目標は今年1人当たり150ドルと示されました。大阪RCは,1人当たりの目標(目安)より必ず上回っているのですが,1人当たり120ドル,日本円で1万2,000円ぐらいをしていただければありがたいと思っています。

 また,ロータリークレジットカードがあります。このカードの利用をお願いするように,2660地区財団委員会から強く言われています。利用金額の0.3%が財団に自動的にキャッシュバックされて,寄付される形です。さらに,貯まったポイントで財団への寄付が可能です。ロータリーのビジネスカードも新しく発行されたそうです。個人カードには普通カードとゴールドカードがあります。ゴールドカードは年会費1万500円ですが,普通カードは年会費無料です。

 9 万人のロータリアンが1万円の支払いをカードで決済すると1万円×0.3%×9万人で270万円が自動的にロータリー財団へ寄付される仕組みです。ロータリークレジットカードの詳細とお申し込みにつきましては,ロータリークレジットカードのホームページをご覧ください。

 大阪RCはあまり主となって補助金を使った活動をしていないので,もうひとつピンとこないと思います。本年度も大阪RCはフィリピンの飲料水設備設置事業にメルボルンRC等と一緒になって活動することになっており,グローバル補助金を申請し,承認待ちという形になっています。

 拙い話で申しわけなかったですが,以上で終わりにさせていただきます。

(スライドとともに)