大阪ロータリークラブ

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2012年7月27日(金)第4,403回 例会

ガバナー公式訪問

高 島  凱 夫 氏

国際ロータリー第2660地区
ガバナー
高 島  凱 夫 

1969年関西医科大学卒業。’81年旧大阪北逓信病院耳鼻咽喉科部長,’89年京橋耳鼻咽喉科開設。’92年大阪中之島RC入会,’00年,
’06年同クラブ会長。本年度2660地区ガバナー。

 皆さんこんにちは,高島でございます。さて,皆様もご存じのように今年度のRI会長は東ケ崎潔様,向笠廣次様に次ぐ,30年振り3人目の日本人会長,田中作次様です。今年のRIのテーマは「Peace Through Service~奉仕を通じて平和を」です。平和というのは一人一人によって捉え方が違いますが,田中会長は「一人一人が心穏やかに日々を暮らしていくということが平和だ」と述べておられます。ロータリーの究極の目的が世界平和であることは申し上げるまでもありませんが,ロータリーはいろんな地区や心のニーズに応えることができます。国とか民族との間の友情・寛容を大事にすることで,平和への道につながります。田中会長は地区とクラブ,あるいは地域で平和についてのいろんな活動をしてほしいとおっしゃっています。

公共イメージと認知度の向上

 今までロータリーはいろんなことをあまり公表しないで来たと思います。しかし,RIでは戦略計画の中に「公共イメージと認知度の向上」ということを入れ,世間にわれわれが何か世の中にいいことをしようとやっていることを知ってほしいと考えています。これもロータリーの改革です。皆様方がいろんな奉仕活動をされたら,どこかに公表して,こんないいことをしているよと世の中の人に教えていただきたいなと思います。

 さて,次に地区のことをお話ししたいと思います。皆様はロータリーライフを十分に楽しんでおられると思いますが,この組織が未来永遠に続くものだと思っておられますか。多分,続くものだと思っておられると思いますし,私もそう思っています。そのためにはクラブを引き継いでいく若いロータリアンを増やさなくてはなりません。それを踏まえ,私はスローガンを「育もう未来の力を~飛躍~」としました。

クラブ活性化に若い世代の育成を

 停滞しているロータリークラブを活性化するには,質の高いロータリアンにたくさん入っていただくことが大切です。世の中がいろいろ変化している中で,ロータリーだけが変化せずにいたら,衰退するのは当たり前です。近年の社会の変化で,青少年を取り巻く状況も大きく変化しています。「突然切れる」など心の病を持つ青少年も増加しています。こういう青少年をいかに,心も体も強い未来の指導者に育てていくかというのがロータリアン,人生の先輩として必要ではないかと思っています。そこで,「会員増強・会員研修・健全な青少年の育成・平和な社会への貢献」の4つのキーワードをつくり,今年はこのキーワードでやっていこうと思っております。

 ロータリアンは既に業界の中のリーダーとしてここに入ってこられます。ロータリークラブというのは奉仕とかいろんな実践を積みながら,もっと高度のリーダーを養成する学校ではないかと思います。クラブにおける「会員研修」は,ずっとおられる方にとっても,もう一度ロータリーについて勉強してみる大変いい機会ではないかなと思います。

 このクラブでも,研修リーダーを決めておられるそうですが,本年度は初めてクラブ研修リーダーのための研修セミナーを,あさってと秋と来年になってからの3回しようかなと思います。ぜひご参加いただきますようにお願いします。

災害支援プロジェクトに協力を

 東日本大震災でございますが,大阪RCでは90周年事業の一環として,100周年まで奨学金制度をするということで,ぜひお続けいただきたいと思っております。,地区の災害支援プロジェクト基金ももうあと70万円ぐらいしか残ってなくて,全然次の活動ができなくなっております。クラブに余裕がございましたら,地区災害支援プロジェクトのほうにもぜひご協力をお願いします。

 災害支援につきましては,東北だけにスタンスを向けるのでなくて,今回ありました九州の水害,東日本大震災のときにすぐに多額の支援をいただいた台湾――多分地区として台湾の水害,地震に対して何もしてなかった,そういうことができるような体制を,基金づくりをしていきたいなと,今災害支援プロジェクトの中で検討いただいております。ぜひこの点をおくみ取りくださいまして,災害支援プロジェクトのほうへもご寄付をお願いいたしたいと思っております。

 このクラブが90周年,私のクラブが20周年,4分の1にも満たないクラブでございますが,私はそこに入会して最初はロータリーの例会にも参加していませんでした。それを今年の2月に他界した私の恩師にあたる熊澤パストガバナーが,ガバナーのときに地区へ引っ張り出されまして,いろいろ勉強させてもらいました。ほかのクラブの方ともお知り合いになることができました。

 その後,クラブの中でもベトナムの医療の奉仕活動なんかをしてまいりましたが,私が思っているのは,「灯心にそっと火をともすような奉仕活動をしたい」ということです。お互いのニーズがかみ合わないときは,そっと離れて,かみ合うまで待っておこうといつも考えております。一度ともった灯が明るく周囲を照らして,奉仕をしたわれわれもよかったな,受けた人もそれを受けて幸せだな,と思う奉仕が一番大事だなと思っております。

 そういう奉仕活動をするためにも若いロータリアンが必要と,最後また増強のことになるわけですが,地区にとって建設的な意見はぜひ私のほうへお寄せいただきたいと思っております。

 本日は,伝統ある大阪RCに寄せていただきまして,ありがとうございました。これで私のお話を終わらせていただきます。ご静聴ありがとうございました。