大阪ロータリークラブ

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2011年7月1日(金)第4,354回 例会

新年度を迎えて

水 野  明 人 君(運動具製造)

新年度会長 水 野  明 人  (運動具製造)

1949年兵庫県出身。’74年米国イリノイウエスレイアン大学経営学部卒業,’76年関西学院大学商学部卒業。’75年ミズノ(株)入社,’84年取締役,’86年常務取締役,’90年専務取締役,’94年取締役副社長,’98年代表取締役副社長,’06年代表取締役社長,現在に至る。

 今年度,私のカラーは水野の「水」をとってブルーでいきたいと思います。

 大阪RCの歴史を見ると,祖父・水野利八が大阪RCのポール・ハリス・フェロー第1号でした。わが社はその祖父が創業者です。1884年に岐阜の大垣で生まれました。彼の父親は大工の棟梁で,彼が幼い時に命を落としました。彼は12歳で大阪の薬種問屋に丁稚奉公にまいりました。

 17歳ぐらいの時,営業で回っていて,神戸の外人クラブと今の京都大学の三高野球部との試合を見て,虜になりました。このスポーツを生涯の仕事にしたいと,1906年,水野兄弟商会を創業しました。ポール・ハリスがシカゴでロータリークラブを立ち上げたのが1905年ですから,同じ時期です。

 商品は野球のユニフォームでスタートし,ボール,バット,グラブ,いろんな用具もつくるようになりました。しかし,マーケットは大変小さく,商売を大きくするのは難しかった。彼はマーケットを大きくするにはどうしたらいいか考えました。

 野球は非常におもしろいので,野球に触れるとやりたくなるだろうと,トーナメントや大会を考えました。1911年,大阪近隣の有力企業を説得し,「大阪実業団野球大会」を始めました。これが後に都市対抗野球になりました。2年後には中学生の野球大会をやることになり,「関西学生連合野球大会」をスタートさせました。朝日新聞さんがこれに興味を持たれ,全国でやった方が広がるということで,今の夏の全国高校野球になりました。

 この「マーケットを大きくする」は,今もわが社の企業理念です。

RC参加が人生の転機に

 ロータリーの話に戻しますが,私とロータリーとの出会いは,中学2年の時,六甲山であったロータリーキャンプに参加したことです。高校1年の時,YMCAと提携しているニューヨーク州で開催のダッドレー・ボーイズ・キャンプに推薦していただき,2カ月ほど参加しました。日本と違うすごいキャンプだと思いました。その経験があってアメリカに留学し,人生の大きな転機になりました。

 大阪RCには1986年に入会し,今月で25年,4半世紀になります。94年には幹事をさせていただき,その年度に阪神淡路大震災がありました。今年はまた3月に東日本大震災ということで,何か運命的なものを感じます。

 本年度RI会長のKalyan Banerjeeさんのテーマは「こころの中を見つめよう 博愛を広げるために」“Reach Within to Embrace Humanity”です。

 ロータリーの奉仕において,3つの強調事項を挙げられています。「強い家族を築くこと」「私たちが一番得意とすることを継続していくこと」「変える必要があることは変えるということ」です。これを受けて2660地区の岡部泰鑑ガバナーのテーマは,「見直しをすすめ 新たな第一歩を」です。「クラブのサポートと強化 即ち リーダーの育成と新クラブの結成」「人道的奉仕の重点化と増加 ひいてはポリオの撲滅」「公共イメージと認知度の向上 それは 広報活動と職場体験事業」,そして「未来の夢計画 それには簡素化と効率化が必要」の4つが強調事項です。

明るく楽しく 友人を

 わが大阪RCの年度方針ですが,「明るく 楽しく そして友人を作ろう」としました。

 ロータリーでは出席率の話がよく出ますが,楽しければ皆さん出ていただけるので,おのずと出席率は高くなると思います。そして「ロータリーでは知人はいるけど,友人を作りにくい」という私の兄(東京RC・2580地区ガバナー)の話を参考に「友人を作ろう」ということにしました。

 具体的に何をするかですが,東日本大震災が大きなテーマなので,創立90周年の記念事業ということも勘案し,

 1つ目,大阪ロータリーとして長期的な視野に立った支援活動を続ける。初年度,地区とは別に年間500万円を目標に義援金を集めるほか,年間4~5回の節約メニューをしたいと思います。ニコニコ箱の袋を2種類に分け,普通の袋と,「東日本大震災」と明記した袋にします。

 また,各趣味の会で,参加者の皆様からお志があれば集めていただきたく,いろいろ考えていただいています。テーブルミーティングでのニコニコも,大震災の方にカウントします。

 2つ目,1月6日のニューイヤーコンサートの日を「家族デイ例会」として,皆様のご家族をお連れいただいたらいいなと思います。

 3つ目,友人を作ろうというところで,テーブルミーティングと趣味の会を今まで以上に活性化させたく,ここでまた義援金が集まれば相乗効果もあるかなと考えます。

 これ以外に,お誕生日のお祝いの品がずっとスプーンで,たまっていると言う人がおられるので,今年はフォークにしました。

 卓話の時に携帯電話が鳴るのはいかがなものかということで,テーブルに「携帯バツ」のサインを置きました。ぜひともマナーモードにしていただきたいと思います。

 一番頭を悩ませているのは「会長の時間」です。伊藤さんのように人生訓というわけにいかず,私の仕事のスポーツの話を中心にしたいと思います。「こんな話が聞きたい」とかありましたら,教えてください。

会員は減らさない

 昨年度の会員数は,7名の純増で,頑張っていただいた賜物ですが,今年度は「最低でも減らない」を目標にしたいと思います。若い人を中心に集めていただく話になっております。

 今年1年,不慣れな私ですが,皆様のご協力を得て何とか無事に乗り切りたいと思いますので,ご協力よろしくお願いいたします。