大阪ロータリークラブ

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2008年2月8日(金)第4,194回 例会

ガバナー公式訪問

新 谷  秀 一 氏

国際ロータリー第2660地区
ガバナー
新 谷  秀 一 

1940年生まれ。大阪府立城東工業高校電気通信科卒業。’60年日興証券入社。’72年北摂ミサワホーム社長。’90年二本松学院,京都建築大学校,京都伝統工芸大学校各理事長。’95年京都伝統工芸産業支援センター理事長。’84年池田くれはRCチャターメンバー。’02年同クラブ会長。’07年度2660地区ガバナー。

  温かくお迎えいただき,ありがとうございます。私のクラブ訪問予定は2月が一番きつく,1日も休みがありませんが,皆さんの前に出られることを非常に幸せに思います。

 出席免除会員だった私の家に7人の方が「ガバナーをやれ。ウンと言うまで帰らん」と乗り込んで来ました。中にご長老,不死王閣の岡本(直文会長)さんがおられ,「僕は三十なんぼでロータリーに入れていただいた。地区大会のPRに行ってウロウロしていたら,『君,ここへ座りたまえ』と言われた。ロイド眼鏡の松下幸之助さんだった。『松下君と呼びたまえ』と言われて頭の中が真っ白になったが,ロータリーは平等なんだと思った。君もしっかりガバナーをやれ」と励まされました。そして本日,この席に立っているわけです。

 なぜRC(ロータリークラブ)に入ったのか。やはり,皆さんと縁を結んで奉仕活動をできることが一番だと思います。

CLPはボトムアップで

 大阪の第2660地区のRC数は今年,大阪ネクストRCができ,以前の86に戻りました。現在,四千数百人の会員がいます。

 ガバナーは最近,なり手が少なく,2年している方もいます。「3年目には死んでしまう」というくらい激務です。東京がガバナー会の議長・副会長,大阪は私が副。神奈川が会計。これで全国34地区へのお願いや,もめごと仲裁とかをしています。

 今年,日本初の女性ガバナーが三重・岐阜の第2630地区で誕生しました。現在,日本では4%弱,世界では15%弱が女性会員です。「英語圏では,女性がいないクラブとは新たに友好を結ばないと言っている」とのうわさが伝わってきています。

 皆さんに「CLP(クラブ・リーダーシップ・プラン)」というお願いをしています。大阪RCは「しない」と前年度に言われ,当時の会長さんといろいろ話しました。CLPはクラブの理事会で決め,皆さんがよく話し合い,賛同してから出されるのが一番良いのです。RI(国際ロータリー)も前年度に「こういう方式でやれ」と書いて下ろしてきましが,反省し,軌道修正しているようです。

 大阪RCが「こうするんですよ」と指導したことをずっと続けている子クラブ,孫クラブが圧倒的多数です。ガバナーも,いろんな委員会をつくってくださいとお願いしたと思います。それを整理したり,他の委員会に合併するのがCLPじゃないでしょうか。

 「地区は何をしているんだ」と言われますが,地区にはガバナーが1人いて,委嘱するという形です。あとは皆さんがボトムアップし,その動きが皆さんへフィードバックされます。ガバナーはRIの代表で,こういう決まりがありますよというところを見るのが大体の趣旨だろう,と私は理解しています。

 会員7名のクラブもあります。「親クラブが人をとり,われわれのところには回ってきません」と言っていました。「一番とりやすい親クラブから抜いてらっしゃい。諸葛孔明じゃないが,しっかり頼んでとるのも手ですよ」とアドバイスしました。「クラブ間交流をもっとしましょう。大阪RCにメークアップに行って,目からウロコを落としてくるのもいいですよ」とも,よく話します。これからは,他クラブからもお越しになると思います。よろしくご指導をお願いします。

ロータリーはブランドだ

 東京恵比寿RCが,ロータリークラブの知名度を調べました。日本とドイツは30%台。韓国,アメリカは70%以上。日本でも,ライオンズクラブは60%以上知られているのに,ロータリーは何をしているのか,ほとんどわかってもらえていないのが現状らしいです。

 大阪RCのローターアクトの皆さんがすばらしいチャリティーをされ,新聞に載りました。こうした宣伝を考えていいと思います。

 ロータリーはブランドじゃないか。品質が良い。歴史がある。品格がある…。こんな立派な会場でするんですから,クラブ費は高くて当然かなと思います。

 卓話の席で女性会員から「経費削減で,もっと安い例会場に変えたらどうかという意見が出ています。そうなったら,私は女性軍を連れて別のクラブをつくるか,やめようと思います」と言われて驚きました。「このままいかれたらどうでしょう。会員増強にもなるんじゃないですか」とお答えしました。

品格高め「良い広告」を

  「ちょっと品格を上げましょう」ということも,クラブ訪問の折にお願いしています。

 例会で食事が終わると,メークアップの方が潮が引くごとく帰るクラブがあります。品格に恥じるのではないかと私は思います。

 会長さんの点鐘で会が始まる。「皆さん元気でいらっしゃいましたね。いい縁を結んで,お話をして,いい会にしましょう」。最後の点鐘は「ごちそうさまでした。ありがとうございました」。…ではないかと思うのです。

 もう一つ。あるクラブが何年か前に「ロータリーアン募集」チラシを(新聞に)入れました。今年もまたしようと思っているというので,お願いして止めました。せっかくならやはり,「良い広告」をしていただきたい。

 「ポリオ・プラス」が良い例です。東京麹町RCの2人の会員が「インド麻疹免疫プロジェクト」に参加した報告によって,同RCが15周年の記念行事として提唱し,東京の各ロータリークラブの有志がお金を出して始めました。こうした,ロータリーはこんな活動をしていますという上品なニュースを外に発信できれば,すばらしいなと思います。

 まだ6月まで任期があります。広報に一生懸命力を入れたいと思っています。