大阪ロータリークラブ

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2007年4月20日(金)第4,158回 例会

ロータリーでの出会い

二 神  典 子氏

ロータリーの友
編集長
二 神  典 子

1959年島根県生まれ。青山学院大学法学部卒業,法政大学大学院修士課程修了。'84年に「ロータリーの友」事務所に入社。同写真編集主任を経て,2002年から現職。

 大阪RCでお話をさせていただくのは,これで2度目ということになります。『ロータリーの友』の仕事を通じて,「ロータリーの出会いはすばらしい」と感じることがしばしばでございます。そんな私の出会いの中から,幾つかをご紹介させていただきたいと思います。

頑張るロータリアン

 1月号の「風紋」に,この大阪RCの湯木尚治さんを取り上げさせていただきました。なぜ彼が選ばれたんだろうと不思議に思われた方もいらっしゃると思います。それが,きょう私が卓話にお招きいただいた理由の一つのようでございます。

 私が初めて湯木さんを知ったのは,湯木さんがまだローターアクトの会員だったころでございます。ちょうどローターアクトの地区代表をされていて,タイに中古のソロバンを贈る活動をしていらっしゃいました。

 それから何年かたちまして,「風紋」の企画を立てましたときに,こんな人を掲載したいという私なりの思いがございました。人生の師となるような多くの経験を持たれているすばらしい年配のロータリアンの方はもちろんですが,一生懸命頑張っている若いロータリアンの方をぜひ取り上げたいと思っておりました。そのお一人が湯木さんでした。

 「風紋」のトップにその方の顔写真が出ています。湯木さんは,私が選んだ写真がお気に召しませんでした。なぜ気に入らなかったのかと言うと,「あまりスマートでないから」とおっしゃいました。

 私,大阪弁が十分にわかりませんので,コテコテという言葉が正しいのかどうかよくわかりませんが,それが大阪人のよいところだろうと思っております。ぜひ,スマートな紳士のロータリアンじゃなくて,コテコテの大阪のおじさんになって,これからも湯木さんには活躍していただきたいなというふうに思っております。

日本に滞在されたRI会長

 さて,ことしの4月3日,現RI会長のビル・ボイドさんが東京にいらっしゃいました。ビル・ボイドさんのご夫妻とは,2002年に開催されました雑誌編集長セミナーのときに初めてお会いして,ロータリーの雑誌のお仲間として,というよりは大先輩として親しくおつき合いをさせていただいております。その関係もありまして,3日から8日までご夫妻が日本滞在中,すべてのスケジュールにおつき合いをして,一緒に取材をさせていただきました。

 4日の朝でしたが,会長が滞在をされているホテルにお迎えに行きました。私は荷物をたくさん持っておりましたので,クロークに荷物を預かってもらおうと思っていったときのことです。隣にロータリーのバッジをつけている外国の方がいらっしゃいました。恐る恐る「ロータリアンですか?」というふうに英語で伺うと,「そうです。トルコから来ました」とおっしゃいました。私がロータリーの雑誌の編集長であることを申し上げましたら,日本の理事に知り合いがいると言われました。ちょうど理事のお二方は,会長と一緒にそのホテルに滞在されていましたが,その外国の方が「残念ながら,バスがもうすぐ出発するので,皆様によろしくお伝えください」ということをおっしゃって出ていかれました。そのすぐ後に重田政信理事ご夫妻と渡辺好政理事ご夫妻が来られましたので,そのことをお話し申し上げますと,両理事ご夫妻とも外にさがしに行かれました。ギリギリだったようですが,何とかバスが出発する前に皆様お会いになられたようです。

 ビル・ボイドさんの日本滞在の記事につきましては,5月号に掲載させていただきますので,東京と鎌倉だけでございますが,ぜひご覧になっていただければと思います。

会員がつくる雑誌

 きょうは「ロータリーでの出会い」がテーマでございますが,『ロータリーの友』に原稿や写真が載ると,どんなに小さな記事でも皆様とても喜んでくださって,お礼状やお電話をいただくこともよくございます。

 私たち編集者は,皆様が興味,関心をお持ちのことに関してお役に立つ情報を提供したいというふうに思って仕事をしておりますが,このことに関して言いますと,実はそれほど難しいことではございません。どんな形で掲載しましても興味,関心あるものは,必ずその方の目の中に飛び込んでくるからです。

 難しいのは,そうではなくて,皆様にとってあまり興味や関心のない分野について,でも,やはり知っておいていただかなければいけないロータリーのことに関して,読んでもらうためにはどのようにしたらいいかということだと思います。そのためには,小見出しを工夫したり,写真ですとかタイトル,そういったものを工夫したりということが大事になりますが,それだけではまだ読んでいただくことはできないと思います。

 『ロータリーの友』は,日本全国の10万人の会員の方が読んでくださっておりますが,ですから,どうしても一般的にならざるを得ないという部分もございます。興味,関心は一人ひとり違ってくると思います。ですから,例えば,その記事の内容に大阪RCに関係するような事例,それに関係する委員会報告などの折にご紹介していただければ,皆様の活動がより幅広く,そして,より奥行きのあるものに発展していくことでしょう。

 『ロータリーの友』は私ども編集者だけでつくることのできる雑誌ではございません。お一人おひとりのロータリアンの経験や知識が加わって初めて完成する雑誌でございます。これからますます皆様のお役に立つすばらしい雑誌になりますように,率先してご協力をいただければ幸いでございます。