大阪ロータリークラブ

MENU

会員専用ページ

卓 話Speech

  1. Top
  2. 卓話

卓話一覧

2005年7月1日(金)第4,075回 例会

新年度を迎えて

江 崎  勝 久 君

会 長(菓子) 江 崎  勝 久

1941年8月生まれ。'64年神戸大学経営学部卒業,'66年江崎グリコ(株)入社, '82年同社代表取締役社長(現任)。 現在全日本菓子協会・副会長や(社)大阪広告協会理事長。'80年度雑誌委員長,'82年度幹事, '90年度理事・青少年奉仕委員長,'91年度米山委員長,'96年度RAC委員長, '98年度プログラム委員長,'01年度地区大会幹事など数多くの委員会委員長を務める。 PH準フェロー, 米山功労者(マルチプル2準)、米山功労法人。

 私は,1976年4月23日に大阪RCに入会しました。推薦者は既にお亡くなりになられた露口四郎さんと藤原九十郎さんです。露口さんは,大阪RC創立2年目の1923年から1944年まで連続22年,さらに戦後も5年間幹事を務められ,その後,1956年には会長をされた大阪RCの生き字引のような方でした。

超我の奉仕

 私は入会して29年目になります。これまで幹事,委員長,理事などを務めましたが,今回図らずも会長をやるようにと誠に有り難いご指名をいただき,心から喜んでおります。「ノーと言えないロータリー」ということもあり,その器ではありませんが,お引き受けした次第です。

 今年度の運営方針について若干お話をさせていただきます。2005~06年度は国際ロータリー(RI)創立101年目となります。1905年2月23日にシカゴでポール・ハリスによって創立されたロータリークラブは100年の歴史を経て第2世紀に入ったのです。国際ロータリーの今年度の会長は,カール・ヴィルヘルム・ステンハマーさんというスウェーデンのイェーテボリRCの方です。

 ステンハマーさんは,今年度のテーマとして「Service Above Self」を掲げておられます。日本語では「超我の奉仕」と訳されています。「奉仕の見返りを求めない」「自分のことは二の次,まず人のため奉仕する」という意味かと思います。

 現在全世界に168カ国120万人以上のロータリアンがいますが,「初心に戻り,原点に返って,ロータリー活動の意味を考えよう」という問題提起ではないでしょうか。

 ロータリークラブの創立の精神は,異業種の人々が集まり親睦を図りながら自己の能力を高め,自己の職業を成功させ,それをもとにいろいろな奉仕活動をしていくことです。

新しい大阪RCを

 「He profits most who serves best」(現在「They profit most who serve best」)という標語も創立当初からあります。例会のときに時々歌いますロータリーソングの歌詞にありますので,おなじみかと思います。こちらは「最もよく奉仕活動をした者が最もよく報われる」つまり「奉仕活動は自分自身の利益にはね返ってくる」という意味です。ロータリアンは奉仕活動が十分できるよう,自分自身の事業基盤や人間的な基盤を固めることが大切です。

 ステンハマー会長は,さらに具体的な活動目標として「識字率と教育」「水保全(保健,飢餓追放)」「公共イメージ」の3つを提言されています。

「識字率の向上」は発展途上国の教育を少しでも向上させ教養を身につけることで人口問題の解決にもつなげようということだと思います。発展途上国は,水そのものの質が悪く,いろいろな病気,健康問題が起きています。水は人間の基本的欲求を満たすために何よりも不可欠です。「公共イメージ」を強調されるのは,100年の歴史があるロータリーのことを,もっと一般の人々に知ってもらう努力をすべきだということです。対外的なイメージの向上,広報活動に力を入れようということでしょう。

 国際ロータリーの組織ですが,全世界には当クラブが所属する2660地区のような地区が 529あります。それぞれにガバナーがおられ,各地区の中に大阪RCのようなクラブが現在3万2,066ございます。今年度の2660地区のガバナーは,大阪西RCの神崎茂さんで,来年の2月17日に当クラブに公式訪問される予定です。

 各クラブは,基本的なRIの定款に則って自主的に運営しています。大阪RCは今年創立83年を迎えます。大阪RCとして変えるべきものは変え,残すべきものは残し,新しいこれからの大阪RCを築いていかなければならないと思います。

活動を楽しもう

 ロータリークラブの非常に大きな要素は「親睦」です。親睦を通じて奉仕活動をしていくわけですから,クラブライフは楽しいものでなければなりません。今年度の大阪RCのスローガンは「ロータリーを楽しもう,ロータリーを楽しくしよう」です。活動の基本は毎週の「例会」ですが,例会に出てこられなくても,常にロータリーということを念頭において出席の機会に楽しんでいただくということでいいと思います。

 今年度も大阪RCの会員の何人かの方は2660地区のいろいろな委員会の仕事を担当していただくことになっております。大変ご苦労ですが,そのような仕事もできるだけ楽しんでやっていただきたい。

 大阪RCが提唱するインターアクトクラブ,これは中学生,高校生のクラブですが,当地区の地区大会を主催します。インターアクトクラブは再開してまだ2年ぐらいです。是非皆さまのご協力をお願い申し上げます。また,在阪の外国人の方で大阪RCの会員としてふさわしい方がおられましたら,積極的に推薦していただきたいと思います。在阪の総領事にも入会をお願いしています。

 大阪RCは,大阪を代表する企業や各分野の方々で構成され,従来から非常に伝統のあるクラブがつくられております。

 その伝統を汚すことのないように,1年間精一杯できる限りの努力をしてまいりますので,ご支援,ご協力のほどをよろしくお願い申し上げます。