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2005年1月7日(金)第4,053回 例会

ニューイヤーコンサート


演奏者プロフィール
大岡 仁(ヴァイオリン)

1986年生まれ。6歳よりヴァイオリンを始める。2001年第55回全日本学生音楽コンクール中学校の部全国1位。併せて東儀賞・兎束賞・毎日中学生新聞賞・都築音楽賞受賞。2002年東京サントリーホールに於いて「桐朋学園音楽学部創立50周年記念コンサート」のソリストとして,小澤征爾指揮 桐朋学園同窓会オーケストラと共演。2003年「第7回松方ホール音楽賞」大賞受賞。「第72回日本音楽コンクール」第2位,併せて聴衆賞受賞。2004年中之島中央公会堂にて,初リサイタル。現在,工藤千博,小栗まち絵氏に師事。兵庫県私立三田学園高校3年生。佐野吉彦会員ご親戚。

富岡 順子
(ピアノ伴奏)
大阪音楽大学音楽部ピアノ専攻を卒業後,同大学院終了。ソロリサイタルを開催するほか,ピアノデュオリサイタル,大阪フィルハーモニー管弦楽団との共演,室内楽の夕べ,新作演奏会,リサイタルの伴奏,FM各局に出演するなど好評を博す。現在は大阪音楽大学,京都女子大学の非常勤講師を務めている。



解  説:佐野 吉彦

 
今日お聞きいただくのは,19世紀末から20世紀はじめに人気を博した3人のスター作曲家の作品です。それぞれの耳になじんだメロディーをお楽しみください。

ワックスマン作曲 「カルメン幻想曲」
 最初にお聞きいただくのは,ワックスマンが,ビゼーのオペラ〈カルメン〉のメロディーを使って書いた「カルメン幻想曲」です。ワックスマンという名前はあまりピンと来ないのですが,ドイツからアメリカに渡ってハリウッドで山ほどの映画音楽を書いて成功した人です。〈陽の当たる場所〉とか〈翼よあれがパリの灯だ〉とか〈サンセット大通り〉と言えば,ああそうか,と思われるかもしれません。この「カルメン幻想曲」も1947年の映画〈ユモレスク〉の中で使われたドラマティックな曲です。

マスネー作曲 「タイスの瞑想曲
 フランスの作曲家・マスネーは20ものオペラを書いたヒットメーカーです。この「タイスの瞑想曲」は正確にはオペラ「タイス」のなかの間奏曲,すなわち場面転換の音楽です。享楽的な美女・タイスが,悦楽の世界から神へ道を選ぼうとする場面を表現しています。独立して演奏されることの多い,静かな美しい曲です。

サラサーテ作曲 「チゴイネルワイゼン」
 「チゴイネルワイゼン」はジプシーの歌という意味ですが,この曲は緩急自在,ヴァイオリンの多面的な魅力にあふれています。ちなみに,サラサーテはスペインの作曲家で,ヴァイオリンの名手。男前で頭の回転が速いという,天は二物も三物も与えたような人だったようです。

 今日のヴァイオリニスト・大岡仁君は5月29日のリサイタル(神戸・松方ホール)を控え,ますます修練してまいりますので,どうかご支援よろしくお願い申し上げます。