大阪ロータリークラブ

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2004年6月25日(金)第4,028回 例会

本年度一年間を顧みて

岸 本  忠 三 君(医学研究)

会 長 岸 本  忠 三 (医学研究)

1939年生まれ。 '64年大阪大学医学部卒業, 第三内科入局。 '79年医学部病理病態学教授,'83年細胞工学センター教授,'91年第三内科教授,'97年大阪大学総長を経て,現在大阪大学名誉教授,総合科学技術会議議員。日本学士院会員。文化勲章などを受章。
当クラブ入会 : '97年10月。
PH準フェロー,準米山功労者。

 歴代すべて会長は挨拶で,達成感,解放感にあふれたお話をしておられます。私も解放感はありますが,達成感とはほど遠い成績でした。47回の例会のうち14回は四方副会長に代理をお願いしました。嘉納幹事は47回全部に出席されました。お二人のご支援がなければ,本年度の大阪RCは存在し得なかったと思います。昨年7月,会長に就任してすぐに,政府から総合科学技術会議の議員就任の要請を受け,何とか努力したのですが,14回の例会は四方副会長にお願いしました。

国際大会は見事成功

 本年度の大阪RCの一番大きな行事は,ロータリー国際大会を開催することでした。4地区合同ですが,大阪RCが協力しなければ成功はおぼつかないというのが現実でした。
 小林龍直前会長は事務総長補佐として,四方副会長は危機管理委員長としてご尽力いただき,見事な成功に導いていただきました。4万数千人の出席というのは,始まって以来のことであると聞いています。
 更家国際奉仕委員長には,姉妹クラブとしてソウルロータリークラブとの懇親会を盛大に催していただき,懇親の実を上げることができました。
 古田パストガバナーには次年度から名誉会員になっていただくことになりました。大阪RC50年の会員歴はまさに大阪RCの歴史とも言うべきです。
 ニコニコ箱の額は非常な好成績を収めましたが,これは声の大きく,ユーモアあふれる堀井,山田一,中川の3氏のSAAの絶妙のチームワークのお陰であると思います。
 ここの隣に座っておられましたSAAは,常に我々と違った物を食べておられました。次の例会の食事を試食しておられた訳です。味はどうか,カロリーはどうかと,いろいろな注文をつけて,ヘルシーメニューを作っていくのにご尽力をいただきました。
 小谷会員増強委員長には会員増強にご尽力をいただき,現時点では274名と9名増えています。6月末に退会を予定されている方があり,プラスマイナスは阪神タイガース並みになるのではないかと予測されます。現在の情勢から見ますと,現状維持は非常によくご尽力をいただいたと思います。
 真銅情報委員長には毎月の情報委員会に出席して,面白い話をしていただき,新会員の職場訪問もしていただきました。
 清水友好委員長には,楽しくて魅力的なクラブを目指してご尽力いただきました。秋の家族会では賛助金制度を復活させると同時に,経費節減を実現することができました。6月の春の家族旅行は北海道をプランしていただき,好天に恵まれ好評を得ました。

委員会,委員長のご尽力

 大阪RCの一番の特徴は卓話がいいということですが,黒田章プログラム委員長には今年から各委員担当2回のうち1回は新入会員に,もう1回は自分自身で,あるいは外部からという目標を立てていただいて,興味深いお話を伺うことができました。
 佐野出席委員長が今日やっていただいたように,出席率を数値で常に表していくと,段々と成績は上がってくるものです。出席も良くなってきたのではないかと思います。
 木川田先生には毎回,迫力あるお声で歌っていただきました。国際大会で,「君が代」と「ナイジェリアの国歌」を独唱していただいたのは,大阪RCの誇りでもありました。
 早嶋青少年委員長には出口会員の協力を得て当クラブスポンサーのインターアクトを再開していただきました。相愛中・高校インターアクトクラブが創立され,新世代のための月間記念例会で地区担当のパストガバナーや地区委員長にもご出席をお願いし,「認証状伝達式」を実施しました。
 樋口ローターアクト委員長は,大阪ローターアクトの例会や行事に頻繁に積極的にご参加いただき,熱心に若者をご指導いただき,ソウルローターアクトのメンバーを受け入れ,懇親の実を上げていただきました。
 また財団の協力寄付総額は38,481ドル,1人当たりは145ドルと地区目標(120ドル)を大幅に上回りました。松澤ロータリー財団委員長にご尽力をいただきました。
 米山奨学会の協力寄付金も6,454,000円で,1人当たりの寄付高も24,355円と地区目標(2万円)を大幅に超え,大津委員長にもご尽力をいただきました。
 まだまだ多くの委員会,委員長のご尽力により,1年間うまくやっていただきました。改めて御礼を申し上げます。事務局の体制も次年度より長安さんに復帰していただき,永田さん,西村さんの体制でやっていくことになりました。

変わるものと変わらないもの

 いろいろな分野で,社会の評価,価値観も変わり,大阪RCの会員であることがプレステージである時代ではなくなってきたかもしれません。DNAは何億年にわたってヒトまで進化して変化してきました。しかし,命に最も大事なものは変化しない。血液のヘモグロビンとか,インシュリンとかのDNAは変わらない。最も大事なものは変わってはならない。何が変わらなければならないか,何が変わってはならないかということを,ロータリーにおいてもよく考えていかなければならないのではないかと思います。
 来年度はロータリー発祥100周年を迎えます。教育者である新会長の平岡会員は,ポール・ハリスの著書も読んで非常に張り切っておられます。平岡新会長のもとで大阪RCがますます発展していくであろうと期待し,私の最後の挨拶に代えさせていただきます。どうもありがとうございました。

直前会長 小林 龍三 君

感謝の言葉

直前会長 小林 龍三 (繊維工業)

1940年生まれ。 '62年慶応大学商学部卒業。ロンドン大学大学院修士課程終了。ミシガン州立大学大学院修士課程修了。 '65~'70年三井物産(株)に勤務後,'75年より東洋紡糸工業(株)社長。 当クラブ入会 :'77年10月。'87~'88年幹事,'91~'92年理事・国際奉仕委員長,2002~03年会長。マルチプルPHF,準米山功労者。

 ご苦労さまでした。国際大会がある慌ただしい年でしたが,私たちは和やかなクラブ運営を楽しませていただきました。

 就任挨拶で「出会いが人生を決める」「ヒトのDNAの90%は無駄だが,この無駄が必要」「動物によって心拍の速さは違うが,一生の心拍数は同じ。だから,ゆったりした時間を過ごす方がいい」と話されました。

 ロータリーに例えますと「無駄とも思えるロータリーの例会は,ゆったりと時間を過ごし,人との出会いを楽しむ自然界の法則である」と教えていただきました。

 先生の会長としての功績は2つあると思います。1つは示唆に富んだショートスピーチ「いのちの不思議」です。冊子にして,配っていただきたいと思います。

 2つ目の功績は,会長の出席率です。任期中は毎週出席せねばならないというプレッシャーで,会長就任をお断りになられた方も多いと思いますが,この悪しき慣習を岸本会長は見事に打ち破られました。会長の14回の欠席が何の違和感もなく推移しましたのは,四方副会長のご貢献によるものだと思います(拍手)。二人の亭主を持つような嘉納幹事のご苦労にも感謝申し上げます。

 岸本会長の人徳と四方副会長の思いやり。お二人ならではのチームワークだったと思います。ありがとうございました。